独身アラフォー非モテ男の婚活日誌

友達なし彼女なしのアラフォー非モテ男による婚活活動日誌

第十四話 はじめてのカノジョ (その2)

デート当日、いつものように自分は一時間前には待ち合わせ場所に到着していた。なぜ、早く来るかと言うと、相手を待てせるのがキライなのと、方向音痴なので事前に目的地を確認しておくためだ。早速、水族館の場所をスマホ片手に確認する。そして、あっさり、入り口を発見する。時間が余ったので、近くの喫茶店に入る。これもいつもの事だった。ただ、最初、アンナミラーズという店に入ろうと思ったが行列ができてたので、別の店にした。都会の喫茶店はいつも混んでいるので困る。 遠坂さんはいつも通り時間丁度に来たので、そのまま、水族館に向かう。そして水族館の入り口で二人分のチケットを買った。何だかカップルみたいで新鮮な気分だ。水族館に入るともうすぐイルカショーが始まるというアナウンスが流れていた。イルカショーなんて今まで一度も見たことがなかったので、遠坂さんに「先にイルカショーを見に行きませんか?」と聞いてみると、遠坂さんも久しぶりだから見たいとう話だったので、急いでイルカショーのコーナーに向かった。 イルカショーの会場に着くとすでに人で溢れていた。それでもなんとか中央のプールが見えそうな隙間を確保できた。もちろん立ち見だがそれは我慢するしかない。 前の方の列では小さい子供たちが透明なビニールのカッパのようなモノを着ていた。やっぱりこういう場所は親子で来るのが似合いそうだ。自分もそういう機会が訪れるんだろうか。子供は好きだが、もう40才を超えているので子供は難しいだろう。子連れの女性とかならアリかも知れない。でも血の繋がっていない子供を好きになれるだろうか。子供の時に虐待された子供は同じことを子供にすると聞いたことがある。もしかしたら自分もそうするかも知れない。そんなことになったらどうすればいい?離婚かな?自分の父親と同じことをして、同じ結果になるのかも知れない。ただ、今は結婚すらしていないのだから、父親以下だ。 初めて見たイルカショーは結構面白かった。イルカのジャンプは体長が大きく思っていたより迫力があった。大きな水しぶきが上がるたびに子供の悲鳴というか歓声が響き渡った。 その後、普通に水族館の中を見て回った。水槽をトンネル状にくり抜いた通路を見上げるとサメやエイなどの大型の魚が泳いでいた。あれ、魚でいいんだっけ?まあ、いいや。暖かい地域のカラフルな魚、寒い地域の地味な色の魚、いろいろいる。それにしても地味な色の魚を見てると寿司を食べたくなってくる。ああ、あのおっきなタラバガニも美味しそうだ。一通り見て回りお腹も空いてきたので、ご飯を食べることにした。