第十八話 イベント婚活での出来事(その1)
(イベント婚活)
40才を超えてからネット合コンサービスの4シーンに申し込んでもイベントが不成立になることが多くなった。あるイベントでは一度開催決定通知が届いた数日後に、イベントは中止になりました、間違って送ったので当日来ないでくださいというメールが届いた。ネットのイベントのステータスは開催決定となっていたので、電話したら、とにかく来るなの一点張りだった。このことがきっかけで、4シーンにはほとんど参加しなくなった。
その頃、R's(アールズ)という別のイベント会社のことを合コン参加者から聞いて、そっちに参加するようになった。
アールズは料理やスポーツのイベントを企画して、ネットで募集するというもので、とにかく種類が豊富で飽きなさそうだった。テニスや卓球、スケートなんかの定番スポーツ、そして鎌倉散歩みたいなのもあった。20年近く東京に住んでいるが、鎌倉に行ったことがなかったので、普通に行ってみたかった。
あと、そういったイベントの後で必ず二次会の案内があって、ほとんどの場合、開催されてメアドを交換できた。ただ、女性の参加率がかなり低い事が難点だが、仕方がない。
あと、このイベント会社のいいところは、事前に参加者の年令がわかるところだ。参加条件の年令区分は20代〜30代と30代〜40代の2つに分かれているので、自分は後者の方に参加しているが、男性も女性も40前後が多い。ただ、たまに30代前半の女性がいることがあり、その場合、ヤル気が1.5割り増しに増える。事前に参加者の年令を知るには追加料金が必要になるのだが、女性の年齢が分かるのメリットは大きいので追加料金を払うことにした。名前は分からないがたとえば30才が2人いることが事前に分かれば、イベント当日に見ればだいたいどの2人が30才なのか分かる。
閑話休題 その十二 (恋愛結婚か条件婚か)
サトータロー役の辺野々々・ローロ・茂平次(へのへの ろーろ もへじ)です。
はてブに好きでもない人と結婚することについての記事が上がってました。
「好きでもない人と結婚するのはおかしいこと?」
http://news.nicovideo.jp/watch/nw2164770
そんなのおかしいに決まってるだろうと思ったら、おかしくない派の人も結構いるようで驚きました。
いわく、結婚してから相手の良いところを見つければ良いとのこと。
そんな考えで結婚してしやったら、どうしても好きになれなかったり、どんどん嫌いになったらどうするんだろう。離婚するだろうか。子供ができてたら?片方が離婚を渋ったら?
人は変わるものだし気持ちの問題だから両思いで結婚してもいろんな理由で離婚することがあるのに、好きですらなかったら何一つ嬉しいことはないし辛いことばかりになってしまうと思います。
豪華な結婚式や披露宴をしたって相手は好きじゃない人なんでしょ。子供ができても半分は好きでない人の血が混ざってるでしょ。今後、怪我や病気で大変なことになった時に、好きじゃない相手はあなたを助けてくれますか。また、あなたは相手を助けますか。
親の小言や世間体は気にしなくて良くなるかも知れませんが、そんなのは些細なことでしょう。
ただ、実際のところは良くわからないし、おかしくない派の人達が言うように一緒に暮らすうちに好きになるものかも知れません。そこで、発言小町で好きでないのに結婚した人の相談を探してみました。
条件婚は上手く行かないものでしょうか?
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2016/0214/751090.htm?g=04
トピ主は年齢不詳の既婚女性。旦那さんから「好きでもない人と一緒に生活していけない」と離婚を切り出されたとのこと。ネット婚活の条件で相手を決め、恋愛感情は最初からなかったそう。旦那さん側も恋愛感情がないまま結婚したそうで、旦那さんは最近になって好きな人ができたので離婚することにしたそうです。
お互いに好きでもないのに結婚して他人同士が生活すれば毎日が苦痛でしょうし、いずれ好きな人ができて、離婚話が出てくるのは当然だろうなぁ、という感じがします。
戦前は見ず知らずの相手と結婚することが多かったと聞きますが、当時は独身の自由も離婚の自由もなかったので、相手が嫌いでもそのまま添い遂げるしかなかったのでしょう。しかし、今は自由とは言えないまでも、離婚という手段があって行使可能です。夫婦それぞれでよっぽど強固な理由(例えば数億円の資産があるとか)がない限り、結婚生活を続けるのは難しいように思います。
老後・子供の為に愛のない結婚をした結果・・・
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2016/0319/755474.htm?g=04
トピ主は結婚生活3年の35才既婚女性。夫は40才。お互いに子供と老後のことを考えて結婚相談所で愛の無い結婚をしたそう。食事中も無言で苦痛というコミュニケーションのない生活を送る中で、こんな夫婦の子供が可哀想になり子作りもストップ状態。最近、夫からは世間体から子供を求められ、改めて自分たちの結婚を見つめ直して、「何とも言えない気持ちになった」とのこと。相談内容は自分たちと同じ境遇の人の募集と改善例の募集。
自分は1日の大半を職場で過ごしていて隣の同僚とそんなに会話はしませんが、朝晩は普通に挨拶します。この夫婦は挨拶すら全くなさそうなのに、3年間も同居してるって信じがたいです。
妥協の結婚って間違っていたのでしょうかね?夫を愛せない
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2016/0329/756730.htm?g=04
トピ主は約33才の既婚女性。夫も同い年。交際期間は1年、結婚生活は2年。普通すぎる夫との生活がつまらないことが悩みで、同じ境遇の人を募集。元カレとの生活は楽しかったが相手から振られてしまい破局。その時、親が持ってきたお見合いで今の夫と出会って結婚。
この、夫さんはトピ主の事を気に入っているそうなので、まだ、救いはある気がします。子供ができたら上手くやっていけそうな感じがします。
お見合いで結婚した夫がやっぱり好きになれない
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2016/0202/749683.htm?from=popin
トピ主は43才の既婚女性で専業主婦。夫は53才。お見合い結婚して半年。婚活時に仲人さんに伝えた「40歳以下、難関大学卒、専業主婦にさせてくれ、家事も分担、年収800万以上、毎月旅行に連れて行ってくれる人、フツメン以上」という文句のつけようのない条件の相手とお見合いしていればその相手と結婚できたと主張されています。(仲人さんはそんな相手は会うことすらできないと言ったそうです)。そして、今の食べてテレビ見て寝るだけの生活が不満なのだそうで、夫に養ってもらいながら、離婚して婚活し、良い相手が見つかればその人と結婚、ダメなら夫と再婚することを希望されています。あと仲人さんから結婚前に結婚すれば相手が好きなると言われたそうですが、半年経ってもそうはならなかったそうです。
世の中にはいろんな人がいるものだと改めて思います。
独身の中高年男性が世間からどう見られるかは他でもない自分の経験から良くわかります。だから、「誰でもいいから結婚したい」という気持ちもすごく良くわかります。でも本当に誰でもいいかいうと、やっぱり、イヤなんですよ。自分のプライベートが他人とのやり取りで消耗する仕事の延長みたいになって、自分は働いてお金を稼ぐだけのATMみたいなる。そんな生活をしたら頭がおかしくなりそうです。
なので、自分は難しいとは思いますが好きになれそうな女性を見つけて、付き合って、相思相愛になってから結婚できるように頑張ります。
おわり
第十七話 オタク婚活パーティーでの出来事(その6)
(クチャラー、その後)
遠坂さんにクチャラー認定されてから口を閉じて食べる練習を始めた。練習の機会は朝食、昼食、夕食の1日3回。よくご飯は〇〇回以上噛んで食べましょう、みたいな話があるが、あれみたいにしっかい口を閉じて、よく噛んでご飯を食べた。困ったのは口を意識して閉じていても、前と比べて音が出ていないかどうかが分からないことだった。分からないので、今やってることが正しいかどうかも不明だった。幸い、いつもご飯は一人で食べてるので、無言で黙々と食べていても、不審がられたりしなかった。(と思う) それからだいたい3ヶ月くらいたった頃、いつも通りご飯を食べていたら、「にゅちゃっ〜」っと不快な音が聞こえて固まってしまった。その音の発信元はどうやら自分の口の中だった。ああ、確かにこういう音を撒き散らしながご飯を食べてたら、周りは不快だよなと、納得した。と同時に理屈はよく分からないが、自分でも音の有無が分かるようになったので、もう大丈夫だと思った。実際、それ以来、クチャラーと言われた事はなかった。 その後も外を歩いてる時でも周りの人の口元を気にしていると、老若男女問わず、口を開けたままガムを食べたり、食事をしている人がいることが分かった。 多分、婚活を続けるかぎり、こういう自分の欠点と向かい合い続けることになるんだと思うと、ため息が出た。
(第十七話 おわり)
第十七話 オタク婚活パーティーでの出来事(その5)
(ハイスペ男子)
アエルラには年令制限はないがある条件を満たした男性しか参加できないイベントがあり、ハイスペ男子と呼ばれていた。その条件とは、年収600万円以上か公務員などで、社会的ステータスで条件を決めているらしかった。出身大学や偏差値、顔面偏差値は関係ないらしい。そして、女性は20代と決められていた。そこで、このイベントに参加できれば、もしかしたら若い女性と付き合えるかも知れないと考えていた。その可能性が1%でも0.001%でもゼロではないだろう。少なくとも参加しなかったらゼロだ。中国嫁日記の井上純一さんは40代で10才年下の奥さんを貰ったそうだし可能性はあるはずだ。幸い年収は900万円なので条件は満たしているし、これまでの婚活パーティーでチラ見した限り自分より年収の高い男性はいなかった。そして、会社の休み時間を最大限活用しアエルラからの新規募集のメールに即応し申し込みを完了させた。
イベント当日、いつも通り開始30分前に到着して、イベント開始前の時間を有効利用して先に来ている女性との会話を試みることにした。同じテーブンに座った女性は、ストレートの黒髪を肩まで伸ばしたおとなしそうな感じの人だった。とりあえず無難にこんにちはと挨拶してから「今日は天気が良くて良かったですね」といったが無反応。「お店の場所って分かりにくいですよね。自分は最初に来た時かなり探しましたよ。・・・」と適当に話しても無反応。明確に質問すれば、イエス、ノーくらいの返事をするだけ。もともとコミュ障なのもあり、まともな会話にならないまま、イベント開始時間になってしまった。
この後はいつも通りの流れで、司会者からの説明と注意事項、そして回転寿司形式での自己紹介まで終わった。ちょっといつもと違ったのはフリータイムからだった。男性一人に7人ぐらいの女性が集中してプチハーレムを形成していた。その男性はブサメンではないがイケメンでもなく、何がそんなに魅力的なのかは分からなかった。あぶれた男性はただその状況を静観していた。ちなみに男性参加者はだいたい30才くらいに見えた。40才オーバーは自分だけかも知れない。
その後のフリータイムで他の男性と同席になったりしたので、プロフィールを見たら、年収はだいたい1千万を超えていた。どうやったら、30才くらいで年収が1千万を超えるのかさっぱり分からんかった。
結局、この日のイベントはアウェイ感というか場違い感をずっと感を時続けることになったので、二度と参加しないことを心に誓った。
なお、一番人気の男性は、自分が来た時にコミュニケーションを拒絶されまくった女性とカップルになった。
第十七話 オタク婚活パーティーでの出来事(その4)
(カップリングのコツ?)
婚活の回転寿司タイムでは、最初にまず挨拶してプロフィールシート見ながら雑談という流れで進めていたのだが、たまたま隣の会話が聞こえた時に、男性が女性のアクセサリーが何かを褒めているのが聞こえた。ネットの記事でも女性を褒めろと書いてあったが、実際にそういうのを目撃したのは初めてだったので、衝撃を受けてしまった。そこで、さっそく自分も実践してみることにした。 最初に挨拶するのは同じ。その後、何でもいいから褒める。キレイですね、とかカワイイですね、はキャバクラ(行ったことないけど)みたいなのでやめといた。とりあえず無難にアクセサリーとか、洋服を褒めることにした。まあ、褒めたからといってすぐに反応が変わったわけではないのだが、相手の女性を覚える効果がある事に気がついた。回転寿司タイムが終わると誰が誰だかわからなくなるが、服の色をメモっておくと後から見た時にだいぶわかりやすい。 あと、アジアンティックなちょっと変わった感じの女性がいて、あまり話は合わなかったのだが、その女性の番号を書いて出したら、何とカップルが成立してしまった。ただ、その後、一緒にカフェに行って話をしてもやっぱり話が合わず、結局、その場限りだった。それでもカップルになれたのは、相手を褒めた効果かも知れない。