独身アラフォー非モテ男の婚活日誌

友達なし彼女なしのアラフォー非モテ男による婚活活動日誌

第十八話 イベント婚活での出来事(その4)

苔玉作り)
スポーツ系はやはり相性が悪い気がしたので、次は文化系イベントに参加してみることにした。昔から運動は全然ダメだった。野球やサッカーのテレビ中継も観ないから、チームの名前を言われてもさっぱり分からない。だから周りでそういう話をしててもついていけない。そんなだからスポーツ系はやめよう。
文化系でもいろいろあったが、苔玉作りにした。家の1Kのアパートにハイドロカルチャーという土を使わない鉢植えがあるので、そこに苔玉を追加するのもいいと思った。前から花屋で苔玉を見かけることがあって、欲しいなと思っていたのでちょうど良かった。
いつものようにネットでイベントに申し込んだ。会場は新宿のカルチャーセンターぽいところで狭い会議室みたいな感じだった。机の上には苔玉に入れるらしい植物の苗が並べられたプレートが置いてあった。スタッフらしき人と参加者らしき人たち数人が部屋にいてイスに座っていた。
申し込み情報から31才の女性が一人いるはずだったが、まだ来ていないようだった。残りはアラフォー女性が5人。少し待って開始時間になると予定していた参加者が揃ったようだった。一人だけ明らかに若そうな女性がいた。あと男性にもイケメンがいた。若くはないが普通にカッコイイ。そのイケメンとその女性が談笑していた。なんかその二人の周りにオーラを発していて割り込めそうな感じがしない。
イベントが始まると、講師の方が簡単に苔玉の作り方を説明してくれた。まず泥だんごを作りそれを二つに割って中に苗を入れて、まただんごにして、だんごの周りに苔を糸で巻いて出来上がりだそうだ。話を聞くと簡単そうだが、実際に作ると難しい気がした。
最初にみんなで苗を選んだ。自分は家のハイドロカルチャーには無い種類であればなんでも良かったので、いかにも草っいう感じの苗にした。苗を決めたら男女ペアになって泥だんご作りを始めた。なんだか童心にかえった感じがして楽しかった。それを二つに割ったら講師の人が中に肥料を入れてくれた。後は苗を入れてまただんごにする。周りを見ると、人それぞれいろんな形のだんごになっていた。その後はいよいよ苔を巻くことになった。苔には2種類あって、床に接する部分とその他の部分で種類が違うらしい。何で違うかはよくわからなかった。最初に床用の苔をプレートから取り出して、てきとうに泥だんごに当てて、糸でぐるぐる巻きにした。同じ巻き方だと泥だんごが崩れるので、向きをいろいろ変えながら巻いた。次にだんご全体に苔を巻いてまた糸でぐるぐる巻きにした。よく分からなかったのは糸をどれだけ巻けば良いかだ。講師の人は後から苔が剥がれてこないように全体によく巻けと言っていたが何回かは言わなかったのでたぶん人によってかなり差が出たと思う。ぱっと見、糸が目立つ。お店で見かけた苔玉はこんなふうじゃなかった気がしたが、苔が成長すれば見た目も変わるのかも知れない。最後にバケツに入った水に苔玉を沈めて完成。泥だんごを水に沈めたらすぐ崩れると思ったが大丈夫だった。苔玉が完成したので、イベント終了。その後、スタッフから二次会の案内があったが、まさかの全員参加。文化系は飲みが好きなのか、それとも付き合いがいいんだろうか。
二次会になったらイケメンとアラサー女性の仲がより深まっているように見えた。なんかすでにデート予定を計画している感じだった。あと、今日が誕生日の男性がいてみんなでおめでとう!のカンパイをした。でも40過ぎた独身の誕生日は微妙だろう。誕生日の男性もこの歳で誕生日を迎えても嬉しくないみたいな事を言っていたが、みんなはノリで「おめでと〜♫」を連呼していた。後はこれまでに参加したイベントの話とか好きなドラマの話とか、好きなタレントの話とかをしたが、自分はテレビを持っていないのでドラマとかタレントの話には参加できなかった。好きなタレントぐらいは決めておいた方がいいかも。ネットで好感度の高いタレントのランキングを検索して好みの女性を選べばいいだろう。まあ、二次元を含めていいなら、うる星やつらラムちゃんとかダーティーペアの髪の長い方とかデモンベインのアルとかサイコガンダムエルピー・プルとかドラゴンボールの18号とかエウレカセブンアネモネとかいくらでも言えるのだが、色んな可能性が消滅しそうなので言わないでおいた。同じ理由でAV女優の乙葉ななせ、紺野ひかる、成瀬心美、友田沙也加、瀬名あゆむも言わなかった。まあ、10年以上前の学生時代にはテレビを観ていたので好きなタレントもいた。たとえば鈴木亜美とか内田有紀とかだけど、今どうなっているんだかさっぱり分からない。
結局二次会で参加女性とアドレス交換できたものの食事のお誘いメールは全滅。あと予想外だったのは苔玉は外で育てないといけないことだった。室内のように風が無い場所に置くとカビが生えてくるらしい。さらに苔玉を置く皿を買ったり、水につけるようのバケツを買ったりと追加の出費がかさんでしまった。そして、毎朝、バケツに水を汲んで苔玉を水没させる作業をすることになった。面倒くさい。

第十八話 イベント婚活での出来事(その3)

(乗馬)
前回のイベントでは、婚活的な意味では収穫がなかったが、ロッククライミングがしてみたいという子供の時からの夢が叶ったので良かったと思う。改めて振り返ってみると婚活というのは成果が見えないので時々辛くなる。婚活パーティーで連絡先を交換してもよく音信不通になるし、デートしても次につながらない。このまま婚活を続けても、手をつなぐより先には進めないかも知れない。でもイベント婚活で以前からやってみたかったことを経験するのも悪くないかも知れない。もちろんそこで彼女が見つかるに越したことはないが、それは可能性が低そうだし、何か成果が欲しい。そうじゃないと続けていく自信がなくなってきた。
そういうことで、イベント婚活の第二弾は乗馬にしてみた。進撃の巨人でも馬は欠かすことのできない「道具」だが、ドラクエやFF、その他の西洋ファンタジーを舞台にした様々なゲーム、漫画、小説、映画でもほぼ必ず登場する。しかし、自分含めてほとんどの人は見たことはあっても乗ったことはないんじゃないだろうか。実はその馬に乗って走ってみたいと密かにずっと思っていた。乗れるかどうかの不安はあるが、北海道出身なので子供の頃からスキーをやっていたので人並みのバランス感覚はあると思うし、テレビなんかを見る限り、足でアクセル、手綱でハンドルとブレーキの役目をしているように見える。ちなみに競馬は嫌いだし興味はない。そういう人たちがイベントに参加したらイヤだな。
イベント申し込みはあっさり完了し、イベント当日に会場に向かった。場所は神奈川県にある乗馬クラブだった。待ち合わせは駅前で閑散としていたので、参加者はすぐ分かった。参加者は男3、女3の合計6人出そうだが、内2人は現地集合だそうだ。乗馬クラブまで歩いていくのだか、参加者の女性と少し話ができた。その女性も最近アールズに参加したばかりで、ボルダリングにも参加したことがあるそうだ。翌日、筋肉痛で大変でしたよね、などとたわいのない話をした。上手くいけば、一緒にボルダリングができるかも知れない。ボルダリングはもう興味はなかったが、デートに誘うネタになるなら全然ありだ。どうやって、さそおうかと考えていたところで乗馬クラブに着いてしまった。
現地集合組と合流し簡単な自己紹介のあと、受付のため自由な時間ができた。それでカメラを持って少し辺りを見て回った。近くの柵の中に白いポニーがいた。あとは少し離れた木造の倉庫みたいな建物の中にたくさんの馬がいた。動物園以外でこんな大きな動物を見るのは初めてだったので新鮮だった。その後、事務所に戻った。
事務所ではブーツと帽子、ジャケットを借りた。帽子は見た目と違いヘルメットみたいな硬さがあった。ジャケットは落馬時に膨らんでエアバッグみたいに体を守ってくれるそうだ。乗馬は思っていたより危険なのかも知れない。少し不安になってきた。
後、嫌なことを聞いてしまった。現地集合組はそれぞれ車で来たそうだ。だから、たぶん彼らは二次会には初めから参加するつもりがないんだろう。それにしても、このイベントの目的は婚活のはずで、二次会以外にメアド交換の機会はないはずなのに、車で来るってどういうことなんだろうか。まあ、一人は男だし、もう一人は吉田羊似のプライドが高そうな女で好みじゃないので気にしないことにした。
そして、いよいよ馬に乗れることになった。男女二人ずつに別れて組になって馬小屋からそれぞれが一頭ずつ馬を連れ出す。それにしても、馬が大きい。身長は2メートル以上ありそうなので見上げる形なるが、口の近くの手綱を持って馬を連れ出す。暴れたらまったく手に負えなくなるだろうなと思いながらも、馬は素直に着いてくる。乗馬クラブのおじさんについて行き、児童公園くらいの大きさの柵で囲われた広場に到着した。ここで乗るらしい。
プラスチック製のビールケースを台にして馬の背に乗った。それにしても昔の人はどうやって馬に乗ったのか疑問に思った。そんな都合よく足場は無いし、持ち歩くのも無理だろう。偉い人が一人でお供がたくさんいるならともかく、騎馬隊みたいにみんなが馬に乗るなら一人で道具なしで乗らないとならない。足にかけるやつに片足を入れて鞍を掴んで登るんだろうか。なんだかボルダリングを思い出す。それで登れないことは無いが、重い鎧とか着てたら無理な気がする。馬の背中に乗るとかなり不安定な感じだった。不安定なだけでなく何も掴まるものがないし足場もない。そして結構な高さがある。上手く説明が難しいが、おしゃれなレストランとかにある床に足のつかない高さ2メートルの丸イスに座っているのに近いかも知れない。乗ったばかりなのにすでに降りたくなってきた。

クラブの人から馬の操作について簡単な説明があった。まあ、大体、想像してたのと同じだった。ちょっと違ったのは馬が全然言うことを聞いてくれないことだ。馬は誰が偉いのかを理解しているらしく、クラブの人の指示に従っているようだった。最初はゆっくり歩いて広場をぐるぐると回った。結構揺れるのでお尻が少し痛かった。なんで鞍にクッションをつけないんだろうか。座布団でもいいからお尻の下に敷きたかった。途中で気づいたのだが、前の馬は普通にウンコしていた。たぶん、自分が乗っている馬も同じことをしているに違いない。落馬したら痛いだけでなく、馬のウンコまみれになる可能性もありそうだ。気をつけよう。
しばらくして、早歩きっぽい歩き方になった。当然、揺れも大きくなるので落ちないように気をつけた。馬って自動車が普及するまでは乗り物だったはずだが、乗り心地は良くない。ハッキリ言うと悪い。慣れたら変わるんだろうか。でも経験者でも落馬はするから、乗り心地悪いのは変わらなそうだ。十分堪能してお尻が痛くなってきた頃に終わりになって馬を降りた。一応、心の中で馬に「ありがとう!」と言った。
広場から馬小屋への帰りも手綱を引いて馬と歩いた。馬小屋の中で馬とのツーショット写真を撮ってもらった。しかし、馬が前を見てくれないので、10枚くらい撮る羽目になった。もう二度とないので、いい記念になったかも知れない。

その後、事務所に戻って帽子やブーツを返したが、ブーツが脱げなくて結局他の人に手伝ってもらって脱いだ。そして最後に参加者みんなで集まってイベント終了になった。イベント会社の人からの二次会の提案は、「私、車なのでこもまま帰ります。」という遅れてきた女性と、「ボクも車なので・・・」という男性の発言をきっかけにみんなそれぞれ思い出したかのように用事があると言い出し、二次会はなくなった。結局、ボルダリング女性とも話す機会がなかった。今回の収穫は、馬とのツーショット写真だけだった。

第十八話 イベント婚活での出来事(その2)

ボルダリング
最初に以前から興味のあったボルダリングのイベントに参加してみた。子供の頃に、テレビで道具を使わずに絶壁の崖を登る外人を見たことがあり、その頃からやってみたいと思っていた。場所は高田馬場だった。そんな都心でボルダリングができるのか半信半疑だったが、実際のジムは普通のビルの中に天井の高い小さな体育館の様な空間があって、壁にはカラフルな変な形の石がボルトでしっかりと固定されていた。昔からスポーツは苦手でスポーツ施設とはまったく縁がなかったので、特定のスポーツのためにこれだけの施設があるということが新鮮だった。参加者が揃うとそれぞれが簡単な自己紹介をした。事前の調査では女性の年令はほとんどが30代後半、ひとりが33才、ひとりが42才だった。ぱっと見、ひとり若そうな女性がいたが喋り方がすごくおっとりしていて訛っているように聞こえたので損してると思った。あと、女性は全員ボルダリングは初めてだったが、男性参加者の内2人は経験者でマイシューズを持参していた。なんか、いきなり出遅れ感が湧いてきた。その後、着替えてジムの会員申込書を書いたり更衣室で着替えたり専用の靴を借りたりした。その専用の靴というのが、丈夫な上靴みたいなものなのだが、中国の纏足(てんそく)みたいで足が痛かった。店の人によると痛いくらいが丁度いいという話だった。
その後、参加者を集めて注意事項と進め方の説明があった。壁は何でもいいから登って良いわけではなく、同じ種類のガムテープが貼ってある石しか使ってはいけないらしい。だから、同じ壁面でも初心者コースと上級者コースが混在している。あと誰かが登っている下には入らないこと等の説明があった。なお、フロア全面に厚さ60センチくらいのソフトマットが敷き詰められていて壁から落ちても痛くない様になっていた。説明のあとは、男女でペアになってボルダリングを開始した。
とりあえず、ペアになった女性に挨拶して、一応、男の方からということで自分が身近な壁に登ることにした。壁には張り付くと、ジャングルジムの要領でなんとか登れたが、足が不安定で怖かった。足場に丁度いい石がないので出っ張りに足を引っ掛ける感じになっているのだが、その状態で手を上に伸ばそうとすると落ちそうになる。実際、一回、足が滑って落ちかけてしまった。それでも何とか落ちずに上まで登れた。その後、女性が挑戦したが途中で動けなくなってしまい、力尽きて、諦めてしまった。これって力の強さ以上に身長とか手足の長さで有利不利がだいぶ違う気がする。
他のコースもいくつか挑戦してみたが、結局、登れたのは最初のコースだけだった。女性も同じ。3,4回登った頃には腕がパンパンに張っていて握力がほとんどなくなっていた。一応、最初に登れたコースをもう一度登ってみたが、壁にしがみついただけで、動けなくなってしまった。そんな状態でペアを交代したが、その女性ももう登る力は残ってなくて、他のメンバーが登ってるのを見ながら話をしていた。
その頃にはほとんどの参加者は登るのを諦めていたが、経験者の男性2人と初心者の女性1人がまだ頑張っていた。経験者の人はともかく初心者でこれだけできるのって凄いんじゃないだろうか。ただ待っているのも暇だったので時々思い出したみたいに登ろうとしたが、とにかく握力がなくて両手でしがみつくことしかできなかった。登るには片手を離して上に手を伸ばさないとならないが、片手を離すと落ちちゃうので手が離せない。
そんなこんなで、すべての異性と組みになった頃にはみんな疲れてすっかりだれていた。そして、一箇所に集まって解散となった。腕がパンパンになって握力がほとんどなかった。
そしたら、司会の人がガラリと雰囲気というかテンションを変えて、「二次会のご案内があります!!」と話し始めた。近所の飲み屋さんを予約しているのでみんなで行きましょうとのことだった。2人の30代を含む女性の半数は「用事があるので、、、」と取って付けたような言い訳をして帰って行った。男性も2人帰ったので、女性2名、男性5名の合計7名で二次会に行くことになった。居酒屋に行く途中、ボルダリングのマイシューズを持っている人と少し話をしたが、そんなに昔からやっているのではなく始めて半年くらいという話だった。意外だったのはこのボルダリングのイベントへの参加自体、初めてではなく何度も参加しているとのこと。ボルダリングが趣味の彼女が欲しいのかも知れない。
居酒屋は和民だった。お店に着いたらイベント会社の人が料理の注文から乾杯の音頭、話題の提供までいろいろやってくれるので楽だった。ただちょっと、声が大きすぎてうるさい。
気がついたら、となりの女性と向かいの男性がいい感じで盛り上がっていた。なんか、趣味のマウンテンバイクの話をしてるらしくて全然話に加われない。もう一人の女性はおばさんだったので、気分は乗らなかったが、とりあえずウンウンと話を合わせる。一時間くらいで女性2人が帰ると言いだしたので、お開きになった。一応、司会者の提案でメール交換はした。
家に帰った後、マウンテンバイクの女性に食事行きませんかとメールしてみたが返事はなかった。まあ、ほとんど話をしていなかったし、仕方がない。
翌日の朝、全身が筋肉痛で起きるのが一苦労だった。

第十八話 イベント婚活での出来事(その1)

(イベント婚活)
40才を超えてからネット合コンサービスの4シーンに申し込んでもイベントが不成立になることが多くなった。あるイベントでは一度開催決定通知が届いた数日後に、イベントは中止になりました、間違って送ったので当日来ないでくださいというメールが届いた。ネットのイベントのステータスは開催決定となっていたので、電話したら、とにかく来るなの一点張りだった。このことがきっかけで、4シーンにはほとんど参加しなくなった。

その頃、R's(アールズ)という別のイベント会社のことを合コン参加者から聞いて、そっちに参加するようになった。
アールズは料理やスポーツのイベントを企画して、ネットで募集するというもので、とにかく種類が豊富で飽きなさそうだった。テニスや卓球、スケートなんかの定番スポーツ、そして鎌倉散歩みたいなのもあった。20年近く東京に住んでいるが、鎌倉に行ったことがなかったので、普通に行ってみたかった。
あと、そういったイベントの後で必ず二次会の案内があって、ほとんどの場合、開催されてメアドを交換できた。ただ、女性の参加率がかなり低い事が難点だが、仕方がない。
あと、このイベント会社のいいところは、事前に参加者の年令がわかるところだ。参加条件の年令区分は20代〜30代と30代〜40代の2つに分かれているので、自分は後者の方に参加しているが、男性も女性も40前後が多い。ただ、たまに30代前半の女性がいることがあり、その場合、ヤル気が1.5割り増しに増える。事前に参加者の年令を知るには追加料金が必要になるのだが、女性の年齢が分かるのメリットは大きいので追加料金を払うことにした。名前は分からないがたとえば30才が2人いることが事前に分かれば、イベント当日に見ればだいたいどの2人が30才なのか分かる。

閑話休題 その十二 (恋愛結婚か条件婚か)

サトータロー役の辺野々々・ローロ・茂平次(へのへの ろーろ もへじ)です。

はてブに好きでもない人と結婚することについての記事が上がってました。

「好きでもない人と結婚するのはおかしいこと?」

http://news.nicovideo.jp/watch/nw2164770

そんなのおかしいに決まってるだろうと思ったら、おかしくない派の人も結構いるようで驚きました。

いわく、結婚してから相手の良いところを見つければ良いとのこと。

そんな考えで結婚してしやったら、どうしても好きになれなかったり、どんどん嫌いになったらどうするんだろう。離婚するだろうか。子供ができてたら?片方が離婚を渋ったら?

人は変わるものだし気持ちの問題だから両思いで結婚してもいろんな理由で離婚することがあるのに、好きですらなかったら何一つ嬉しいことはないし辛いことばかりになってしまうと思います。

豪華な結婚式や披露宴をしたって相手は好きじゃない人なんでしょ。子供ができても半分は好きでない人の血が混ざってるでしょ。今後、怪我や病気で大変なことになった時に、好きじゃない相手はあなたを助けてくれますか。また、あなたは相手を助けますか。

親の小言や世間体は気にしなくて良くなるかも知れませんが、そんなのは些細なことでしょう。

ただ、実際のところは良くわからないし、おかしくない派の人達が言うように一緒に暮らすうちに好きになるものかも知れません。そこで、発言小町で好きでないのに結婚した人の相談を探してみました。

条件婚は上手く行かないものでしょうか?

http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2016/0214/751090.htm?g=04

トピ主は年齢不詳の既婚女性。旦那さんから「好きでもない人と一緒に生活していけない」と離婚を切り出されたとのこと。ネット婚活の条件で相手を決め、恋愛感情は最初からなかったそう。旦那さん側も恋愛感情がないまま結婚したそうで、旦那さんは最近になって好きな人ができたので離婚することにしたそうです。

お互いに好きでもないのに結婚して他人同士が生活すれば毎日が苦痛でしょうし、いずれ好きな人ができて、離婚話が出てくるのは当然だろうなぁ、という感じがします。

戦前は見ず知らずの相手と結婚することが多かったと聞きますが、当時は独身の自由も離婚の自由もなかったので、相手が嫌いでもそのまま添い遂げるしかなかったのでしょう。しかし、今は自由とは言えないまでも、離婚という手段があって行使可能です。夫婦それぞれでよっぽど強固な理由(例えば数億円の資産があるとか)がない限り、結婚生活を続けるのは難しいように思います。

老後・子供の為に愛のない結婚をした結果・・・

http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2016/0319/755474.htm?g=04

トピ主は結婚生活3年の35才既婚女性。夫は40才。お互いに子供と老後のことを考えて結婚相談所で愛の無い結婚をしたそう。食事中も無言で苦痛というコミュニケーションのない生活を送る中で、こんな夫婦の子供が可哀想になり子作りもストップ状態。最近、夫からは世間体から子供を求められ、改めて自分たちの結婚を見つめ直して、「何とも言えない気持ちになった」とのこと。相談内容は自分たちと同じ境遇の人の募集と改善例の募集。

自分は1日の大半を職場で過ごしていて隣の同僚とそんなに会話はしませんが、朝晩は普通に挨拶します。この夫婦は挨拶すら全くなさそうなのに、3年間も同居してるって信じがたいです。

妥協の結婚って間違っていたのでしょうかね?夫を愛せない

http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2016/0329/756730.htm?g=04

トピ主は約33才の既婚女性。夫も同い年。交際期間は1年、結婚生活は2年。普通すぎる夫との生活がつまらないことが悩みで、同じ境遇の人を募集。元カレとの生活は楽しかったが相手から振られてしまい破局。その時、親が持ってきたお見合いで今の夫と出会って結婚。

この、夫さんはトピ主の事を気に入っているそうなので、まだ、救いはある気がします。子供ができたら上手くやっていけそうな感じがします。

お見合いで結婚した夫がやっぱり好きになれない

http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2016/0202/749683.htm?from=popin

トピ主は43才の既婚女性で専業主婦。夫は53才。お見合い結婚して半年。婚活時に仲人さんに伝えた「40歳以下、難関大学卒、専業主婦にさせてくれ、家事も分担、年収800万以上、毎月旅行に連れて行ってくれる人、フツメン以上」という文句のつけようのない条件の相手とお見合いしていればその相手と結婚できたと主張されています。(仲人さんはそんな相手は会うことすらできないと言ったそうです)。そして、今の食べてテレビ見て寝るだけの生活が不満なのだそうで、夫に養ってもらいながら、離婚して婚活し、良い相手が見つかればその人と結婚、ダメなら夫と再婚することを希望されています。あと仲人さんから結婚前に結婚すれば相手が好きなると言われたそうですが、半年経ってもそうはならなかったそうです。

世の中にはいろんな人がいるものだと改めて思います。

独身の中高年男性が世間からどう見られるかは他でもない自分の経験から良くわかります。だから、「誰でもいいから結婚したい」という気持ちもすごく良くわかります。でも本当に誰でもいいかいうと、やっぱり、イヤなんですよ。自分のプライベートが他人とのやり取りで消耗する仕事の延長みたいになって、自分は働いてお金を稼ぐだけのATMみたいなる。そんな生活をしたら頭がおかしくなりそうです。

なので、自分は難しいとは思いますが好きになれそうな女性を見つけて、付き合って、相思相愛になってから結婚できるように頑張ります。

おわり

第十七話 オタク婚活パーティーでの出来事(その6)

(クチャラー、その後)

遠坂さんにクチャラー認定されてから口を閉じて食べる練習を始めた。練習の機会は朝食、昼食、夕食の1日3回。よくご飯は〇〇回以上噛んで食べましょう、みたいな話があるが、あれみたいにしっかい口を閉じて、よく噛んでご飯を食べた。困ったのは口を意識して閉じていても、前と比べて音が出ていないかどうかが分からないことだった。分からないので、今やってることが正しいかどうかも不明だった。幸い、いつもご飯は一人で食べてるので、無言で黙々と食べていても、不審がられたりしなかった。(と思う) それからだいたい3ヶ月くらいたった頃、いつも通りご飯を食べていたら、「にゅちゃっ〜」っと不快な音が聞こえて固まってしまった。その音の発信元はどうやら自分の口の中だった。ああ、確かにこういう音を撒き散らしながご飯を食べてたら、周りは不快だよなと、納得した。と同時に理屈はよく分からないが、自分でも音の有無が分かるようになったので、もう大丈夫だと思った。実際、それ以来、クチャラーと言われた事はなかった。 その後も外を歩いてる時でも周りの人の口元を気にしていると、老若男女問わず、口を開けたままガムを食べたり、食事をしている人がいることが分かった。 多分、婚活を続けるかぎり、こういう自分の欠点と向かい合い続けることになるんだと思うと、ため息が出た。

(第十七話 おわり)

第十七話 オタク婚活パーティーでの出来事(その5)

(ハイスペ男子)

アエルラには年令制限はないがある条件を満たした男性しか参加できないイベントがあり、ハイスペ男子と呼ばれていた。その条件とは、年収600万円以上か公務員などで、社会的ステータスで条件を決めているらしかった。出身大学や偏差値、顔面偏差値は関係ないらしい。そして、女性は20代と決められていた。そこで、このイベントに参加できれば、もしかしたら若い女性と付き合えるかも知れないと考えていた。その可能性が1%でも0.001%でもゼロではないだろう。少なくとも参加しなかったらゼロだ。中国嫁日記井上純一さんは40代で10才年下の奥さんを貰ったそうだし可能性はあるはずだ。幸い年収は900万円なので条件は満たしているし、これまでの婚活パーティーでチラ見した限り自分より年収の高い男性はいなかった。そして、会社の休み時間を最大限活用しアエルラからの新規募集のメールに即応し申し込みを完了させた。

イベント当日、いつも通り開始30分前に到着して、イベント開始前の時間を有効利用して先に来ている女性との会話を試みることにした。同じテーブンに座った女性は、ストレートの黒髪を肩まで伸ばしたおとなしそうな感じの人だった。とりあえず無難にこんにちはと挨拶してから「今日は天気が良くて良かったですね」といったが無反応。「お店の場所って分かりにくいですよね。自分は最初に来た時かなり探しましたよ。・・・」と適当に話しても無反応。明確に質問すれば、イエス、ノーくらいの返事をするだけ。もともとコミュ障なのもあり、まともな会話にならないまま、イベント開始時間になってしまった。

この後はいつも通りの流れで、司会者からの説明と注意事項、そして回転寿司形式での自己紹介まで終わった。ちょっといつもと違ったのはフリータイムからだった。男性一人に7人ぐらいの女性が集中してプチハーレムを形成していた。その男性はブサメンではないがイケメンでもなく、何がそんなに魅力的なのかは分からなかった。あぶれた男性はただその状況を静観していた。ちなみに男性参加者はだいたい30才くらいに見えた。40才オーバーは自分だけかも知れない。

その後のフリータイムで他の男性と同席になったりしたので、プロフィールを見たら、年収はだいたい1千万を超えていた。どうやったら、30才くらいで年収が1千万を超えるのかさっぱり分からんかった。

結局、この日のイベントはアウェイ感というか場違い感をずっと感を時続けることになったので、二度と参加しないことを心に誓った。

なお、一番人気の男性は、自分が来た時にコミュニケーションを拒絶されまくった女性とカップルになった。