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独身アラフォー非モテ男の婚活日誌

友達なし彼女なしのアラフォー非モテ男による婚活活動日誌

第十七話 オタク婚活パーティーでの出来事(その6)

(クチャラー、その後)

遠坂さんにクチャラー認定されてから口を閉じて食べる練習を始めた。練習の機会は朝食、昼食、夕食の1日3回。よくご飯は〇〇回以上噛んで食べましょう、みたいな話があるが、あれみたいにしっかい口を閉じて、よく噛んでご飯を食べた。困ったのは口を意識して閉じていても、前と比べて音が出ていないかどうかが分からないことだった。分からないので、今やってることが正しいかどうかも不明だった。幸い、いつもご飯は一人で食べてるので、無言で黙々と食べていても、不審がられたりしなかった。(と思う) それからだいたい3ヶ月くらいたった頃、いつも通りご飯を食べていたら、「にゅちゃっ〜」っと不快な音が聞こえて固まってしまった。その音の発信元はどうやら自分の口の中だった。ああ、確かにこういう音を撒き散らしながご飯を食べてたら、周りは不快だよなと、納得した。と同時に理屈はよく分からないが、自分でも音の有無が分かるようになったので、もう大丈夫だと思った。実際、それ以来、クチャラーと言われた事はなかった。 その後も外を歩いてる時でも周りの人の口元を気にしていると、老若男女問わず、口を開けたままガムを食べたり、食事をしている人がいることが分かった。 多分、婚活を続けるかぎり、こういう自分の欠点と向かい合い続けることになるんだと思うと、ため息が出た。

(第十七話 おわり)