独身アラフォー非モテ男の婚活日誌

友達なし彼女なしのアラフォー非モテ男による婚活活動日誌

第十七話 オタク婚活パーティーでの出来事(その5)

(ハイスペ男子)

アエルラには年令制限はないがある条件を満たした男性しか参加できないイベントがあり、ハイスペ男子と呼ばれていた。その条件とは、年収600万円以上か公務員などで、社会的ステータスで条件を決めているらしかった。出身大学や偏差値、顔面偏差値は関係ないらしい。そして、女性は20代と決められていた。そこで、このイベントに参加できれば、もしかしたら若い女性と付き合えるかも知れないと考えていた。その可能性が1%でも0.001%でもゼロではないだろう。少なくとも参加しなかったらゼロだ。中国嫁日記井上純一さんは40代で10才年下の奥さんを貰ったそうだし可能性はあるはずだ。幸い年収は900万円なので条件は満たしているし、これまでの婚活パーティーでチラ見した限り自分より年収の高い男性はいなかった。そして、会社の休み時間を最大限活用しアエルラからの新規募集のメールに即応し申し込みを完了させた。

イベント当日、いつも通り開始30分前に到着して、イベント開始前の時間を有効利用して先に来ている女性との会話を試みることにした。同じテーブンに座った女性は、ストレートの黒髪を肩まで伸ばしたおとなしそうな感じの人だった。とりあえず無難にこんにちはと挨拶してから「今日は天気が良くて良かったですね」といったが無反応。「お店の場所って分かりにくいですよね。自分は最初に来た時かなり探しましたよ。・・・」と適当に話しても無反応。明確に質問すれば、イエス、ノーくらいの返事をするだけ。もともとコミュ障なのもあり、まともな会話にならないまま、イベント開始時間になってしまった。

この後はいつも通りの流れで、司会者からの説明と注意事項、そして回転寿司形式での自己紹介まで終わった。ちょっといつもと違ったのはフリータイムからだった。男性一人に7人ぐらいの女性が集中してプチハーレムを形成していた。その男性はブサメンではないがイケメンでもなく、何がそんなに魅力的なのかは分からなかった。あぶれた男性はただその状況を静観していた。ちなみに男性参加者はだいたい30才くらいに見えた。40才オーバーは自分だけかも知れない。

その後のフリータイムで他の男性と同席になったりしたので、プロフィールを見たら、年収はだいたい1千万を超えていた。どうやったら、30才くらいで年収が1千万を超えるのかさっぱり分からんかった。

結局、この日のイベントはアウェイ感というか場違い感をずっと感を時続けることになったので、二度と参加しないことを心に誓った。

なお、一番人気の男性は、自分が来た時にコミュニケーションを拒絶されまくった女性とカップルになった。