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独身アラフォー非モテ男の婚活日誌

友達なし彼女なしのアラフォー非モテ男による婚活活動日誌

第八話 はじめてのデート(その4)

出てくる料理を黙々と食べていた気もするが、実は大きな問題を抱えていた。緊張で木村さんの顔を見て話ができなかった。それで非常に困っていた。こもままじゃマズイことは十分分かっていたが、どうすることも出来なかった。
 
それでも1時間以上の時間があったので、無言という訳にもいかず少しは話をした。ただ、困ったこともいくつかあった。たとえば、「スイーツは好きですか?」と質問された時。スイーツって何?ってなった。2ちゃんねるで”スイーツ(笑)”なら見たことある。でも、実際にスイーツを見たことも聞いたこともなかった。なので、甘い物は好きですか?と頭の中で変換して答えた。それでよかったんだろうか。
他には「テレビはどんなの見てますか?」えっと、テレビ持ってないので見てないです。平日、家に帰ってくるのは深夜だから帰って来たらすぐ寝て、起きたら仕事に行くからテレビを見る時間なんてないし、週末はニコ動でアニメを見てるし。だいたい、テレビでやってるのって、お笑い芸人がくだらないことしゃべったりネタとか言って変な動作をしていたり、偉そうな評論家のおっさんたちが誰かの悪口を言ってるだけにしか思えない。それをそのまま答えたり、オブラートに包んで答えたりしたとしても、木村さんの気分を害しそうだったので、「普段、あまりテレビは見ないんですよ」と答えておいた。 
 
それはそうと、この後のことを木村さんと相談しないといけないと考えていた時、木村さんから思わぬ言葉が発せられた。
「私はこの後用事があるので、お店を出たら今日はお別れしましょう。」
"え!"
あまりに予想外すぎたので口に出てしまったかもしれない。今日は天気もいいのでゲーセンより公園を散歩した方がいいかなとか考えていたのに、そもそも、午後の予定などなかったのだった。
確かにお昼ご飯の約束しかしなかったのだから、それ以上付き合う義務はないのかも知れない。だったらあれこれと午後の予定を考えた自分の行動はなんだったんだろうか。考えるまでもなく、何の意味もなかったのだ。
 
木村さんとオレはお店を出て、少し歩きながら話をした。女性と二人並んで歩くなんて、はたから見たら恋人同士に見えたりしないだろうかとドキドキしたが木村さんはいたって普通だった。そして、木村さんと別れた。
 
家に帰った後、木村さんに今日のお礼と来週もまた食事に行きたいとメールしたが、夜になって木村さんからの食事のお礼と、そして遠回しに食事を断るメールが届いた。それが初デート結果だった。いったい何が悪かったんだろうか。
 
(第八話 おわり)