独身アラフォー非モテ男の婚活日誌

友達なし彼女なしのアラフォー非モテ男による婚活活動日誌

第六話 はじめての料理婚活(その3)

後片付けや手を洗った後、自分たちで作ったホットドッグを食べながら、参加者でお話しした。二組に分かれて一定時間で男性が入れ替わる形式だった。男性は自分ともう一人の二人組で、やはり相変わらず自分から話をすることはできず、ほとんど聞き役に回った。もう一人の男性はよくしゃべっていた。よくもまあ、次から次へと話すネタが尽きないなぁと感心してしまう。後から分かったが、この男性は営業職だそうだ。理系で開発系の自分にはこういうおしゃべりができるとは思えない。この前買った会話の本によると、相手の話をよく聴くことが会話を続けるコツだと書いてあったが、いつまでも聞き役に回っていたら自分の印象は全然残らないことになる。これまでのイベント参加で女性と同じテーブルに着くことには慣れてきたが、それによってよりいっそうハッキリしたのは、自分が話し下手ということだ。女性と話すときも男友達と同じよう日話せばいい、と聞いたことがあるが、友達がいない人間はどうすればいいんだろうか。今はどうしようもないので、周りが笑ったら笑う、頷いたら頷く、質問されたら答えるという感じで「雑談」に参加している。結局、川原さんともほとんど話ができなかった。
 
この日のイベントのメッセージ交換でも自分は川原さん含めて3人にメッセージを送ったが、自分宛てのメッセージはなかった。帰り道、同じテーブルになった男性と一緒に駅まで歩いて少し話をした。その男性もメッセージをもらえなかったそうだ。まあ、嘘か本当かは分からないが。また、ワインの試飲会イベントに参加したことがあるそうで、その時は、イベント後に半分くらいの男女の参加者で二次会に行ったそうだ。それっていわゆる合コンというやつだろうか。飲み会は、男ばかりの職場の歓送迎会や忘年会くらいしか参加したことがないので、若い女性もいる飲み会には憧れてしまう。そういえば、大学も田舎だったし工業大学だったから女っ気というものがなかった。せめて東京の大学だったら他の大学と交流もあっただろうにと思うが、今となっては後の祭りだ。
 
とりあえず、今日はホットドッグが美味かったから良しとしよう。
 
(第六話 おわり)
 
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次回、ちょっと進展があります。