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独身アラフォー非モテ男の婚活日誌

友達なし彼女なしのアラフォー非モテ男による婚活活動日誌

追伸 読書感想「崖っぷち結婚相談所」

サトータロー役の辺野々々・ローロ・茂平次(へのへの  ろーろ  もへじ)です。

 

ここ最近、ネットで読める「崖っぷち結婚相談所」というお話が気になって毎週読んでましたが、この前、めでたく最終回を迎えました。

 

崖っぷち結婚相談所 東京カレンダー

https://tokyo-calendar.jp/story/4369

 

結構、ありきたりな話のような気もしますが、その分、読みやすかったとも思います。

 

似たような話としてドラマの『私結婚できないんじゃなくてしないんです』を思い出しましたが、よく考えると同じなのは美人女性の婚活というテーマくらいで他は共通点がないかもです。でもこっちも結構面白かったので奥さんと二人で最後まで観ました。

 

TBSテレビ:金曜ドラマ『私結婚できないんじゃなくてしないんです』

http://www.tbs.co.jp/watashi_kekkon/

 

崖っぷち結婚相談所の方ですが、主人公の杏子の設定にリアリティがない気がして最初に読むのをやめようかと思いました。32才で年収2,000万円で美人にも関わらず、恋愛市場で負け続けるなんて到底信じられません。そういう女性でありそうなのは男性を選り好みして自分以上の年収や条件を求めて婚期を逃すことだと思います(ステレオタイプな発想でしょうけど。金曜ドラマの方はこっちの設定でした。)。

 

そういう変な設定はとりあえず横に置いておくと、結婚相談所でいろんな男性と出会っていくんですが、その内容が自分が婚活していた時と重なるところがいろいろあり、懐かしかったです。

イケメンで舞い上がったり、クソつまらない相手で話が上の空だったり、条件は悪くないのにイマイチ決め手が欠けて一歩前に踏み出せなかったり・・・・。

 

話の最後も自分としては納得のいく終わり方でした。ただ、毎週火曜日の楽しみがなくなってしまったのはちょっと残念です。

連絡事項 育児日誌始めました

別ブログで育児日誌を始めました。

おヒマな方は読んでみてください。

 

satotaro-ikuji.hatenablog.jp

あとがき

サトータロー役の辺野々々・ローロ・茂平次(へのへの  ろーろ  もへじ)です。

何はともあれ、ハッピーエンドを迎えられて良かったです。婚活は嬉しいこともありますがその何倍も辛いことがあります。婚活パーティーでカップルが成立しても色んな失敗を重ねて精神的ダメージを受けた挙句に振られてしまいます。気持ちの帳尻としては大幅にマイナス超過になります。そういう事が積み重なると自分でも整理がつかなくなって動けなくなるので、ネットに吐き出すことにしました。それがこの婚活日誌です。

思春期からアニメやゲームが好きでそういう世界をいつも夢見てました。運動も勉強もできず、コミュ障なのも災いし、親からは成績のことでいつも怒られて現実世界には正直絶望してました。でも、アニメやマンガ、ゲームの世界は現実の苦痛はなく、そういう世界に自分がいると夢想することが日常になっていました。今で言う「なろう」の「俺TUEEE」の世界です。そうして、貴重な思春期、青春時代を無為に過ごしりっぱな「おっさん」になってしまいました。その時、今さらおっさんが婚活してどうするのか、みっともない、情けないとも考えましたが、若い女性、女の子と話ができるだけでワクワクしました。まずはそれで十分活動する動機になりました。

学生時代の夢は女子と話をすることでした。次は女子と遊ぶこと(エッチなことではなく)、次が彼女を作ってデートすること。その先にキスしたり、エッチがありました。
それが、おっさんになり親戚や同僚がとっくの昔に結婚していて子供が小学生や中学生になってくると、いつの頃からか、いたたまれなさ、生きづらさ、恥ずかしさが湧いてくるようになりました。
同じ時期に、人より優れたいることなど何もないクズみたいな自分の中に、妙なプライドがあることに気づきました。これは何かする時のモチベーションにもなりますが、人より劣っていると感じた時に怒りに似た感情に変わりました。

おっさんになってからの婚活する動機は二つあって、一つは女性と恋愛すること、もう一つは結婚という社会的なステータスを得ることでした。婚活を始めた当初はこの2つの違いを意識していませんでしたが、今、振り返ると自分の結婚の動機はこの二つが密接に絡み合っていました。

もし自分と同じようなことを考えている人がいたなら、この婚活日誌が参考になればいいなと思います。


・婚活データ
婚活期間:約2年間(婚活開始から結婚式までは約4年弱)
交際期間:約1年間(出会ってからプロポーズまで)
プロポーズから結婚式までの期間:約4ヶ月
出会った女性の人数:約600人(回転寿し面接含む)
一対一で会った女性の人数:13人
三回以上会った女性の人数:5人

プロポーズした女性の人数:1人
結婚した女性の人数:1人
利用した婚活サービス:4Seen、R's、アイムシングル、アエルラ、アエル
結婚相手と出会ったサービス:R's

 

後日談 エピローグ

数ヶ月後。
都内にある某病院の分娩室。
旧姓 小川さん、今は佐藤 花子となった彼女はイスのようなベッドの上に横たわって荒い息をしていた。俺は彼女のそばに立って手を握っていた。助産師さんが「もう頭が出ていますよ!今が一番痛い時です。頑張って!!」。それからすぐに赤ん坊の声が分娩室に響き渡った。とりあえず、スマホで産まれたばかりの赤ん坊の写真を数枚撮ったあと、動画も撮った。何というか動物みたいで可愛いという感じではなかった。

当初、ハネムーンは海外旅行を計画していたが、彼女の妊娠が発覚してキャンセルするしかなくなった。お互いアラフォーで若くないので子供は半分諦めていた。不妊治療も考えていたがネットで調べた限り、お金も時間も肉体的にも辛そうなので不安だった。あと、病院で精子を採取するのは嫌だな、とかも思った。それが、あっさり妊娠したのでびっくりした。彼女のお腹は日増しに大きくなっていったがドラマとかで見るみたいな吐き気とかのつわりの症状はなかった。食べ物の好みが変わったくらいで、あとは元気で出産予定日を迎えた。

今、花子の実家に来ている。そして、花子が息子の一郎のおしめを取り替えている。一郎が二十歳になるころには自分は六十歳を超えている。それまで自分は生きていられるんだろうか。とにかく今は子供の成長を楽しみに生きていくんだろうなぁ。

この前、3年ぶりにドラクエ・オンラインをしたら1時間も続けられなかった。自分の「家」に行っても、当時、毎日行っていた狩場に行っても虚しくて続けられなかった。アニメ「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」はゲームとリアル世界の混同が一つのテーマだが、自分の場合、現実世界からの逃避や代償行為としてアニメやゲームがあったきがする。そうであればリアルが充実した今、アニメも見なくなっていくのかもしれない。最近の嫌な予感の一つは、婚活、結婚、出産など全てが半ば気が狂った俺の妄想で、攻殻機動隊の映画の哀れな清掃員のような状態になっていて、今も狭い1Kのアパートに住んでいて万年床の布団の中で白い天井を見上げているんじゃないかというものだ。そういえばマンションの壁や天井も白いなぁ。そうではない事を切に願う。

 

 

 

 

 

 

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(後日談 おわり)

最終話 はじめてのウェディング(その3)

(はじめてのウェディング)
1年後。
都内にあるホテルのチャペル。
西洋人の神父さんが流暢な日本語で「・・・いついかなる時も新婦を愛することを誓いますか?」と問い、自分は「はい、誓います!」と答えた。今思うとあっという間だったが、小川さんと無事に結婚式を挙げることができた。小川さんから感じていた、フツウさ、自然さは、1年経ってもまったく変わらなかった。

お互いに豪勢なのは嫌いだったので、披露宴はせずに、親族だけでお食事会をした。婚活を始めるずっと前から、親戚や職場の同僚の披露宴に出席するたびに、自分には結婚しに呼ぶ友達がいないことが不安で、結婚式なんてしないと考えていた。でも、彼女が「私も友達いないし、タッちゃん(注意:俺のこと)みたいに親戚も多くないから、親兄弟だけにしようよ」と言ってくれたのでそうした。なお、彼女の友達いないの意味は少ないであって、俺みたいにゼロではない。
特に催し物はなかったが、楽しい時間だったと思う。よく披露宴で見かけるような、スライドショーや巨大なケーキ、両親への手紙なんかは一つもなし。彼女の料理を食べたいという強い希望で、本当に料理を食べるだけの時間になった。ただ、料理コースは奮発して、一番高いのにした。そうそう、二人の共通点としてお金に関心がないというのが、後から分かった。必要なものは買うが無駄遣いはしない。でもケチケチせずに気に入ったものはちょっと高くても買う。この共通点は新居の家具を買う時に役立った。結婚前にマンションを借りて一緒に住む事にした。それで、家具屋さんを見て歩いた時も、安物や高級品は二人ともイヤで、ちょっと小洒落た感じのもので意見が一致した。こういうので意見が分かれると、お互いに大変だっただろなと思う。一緒に暮らし始めるとそれまで知らなかった新たな発見がいくつかあった。例えば、ブラジャーは下着なのに結構硬くてワイヤーが入っていたりだとか、女性にもすね毛が生えるだとか。パンツでもシャツでも下着は柔らかいものしか知らなかったのでブラジャーの硬い感触は新鮮で予想外だった。それに下着にフックが付いているのもブラジャーだけだろう。あと、彼女の足に触った時の感触は"えっ"というものだった。よく見たら、短い毛がまばらに生えていた。彼女に聞いたら、みんなふつうに生えると言う。もしかしたらと思って「ヒゲは?胸毛は?」と聞いたら、それは生えないらしい。そうだよね。生えてたら怖いよね。あとエッチはAVと全然イメージが違った。実際は照明を暗くしてるからよく見えないし、あんな派手に声を上げないし、もっといろいろ話をしながらするし。以前はよく眠れるので毎晩寝る前に1人でAV観てやってたが、2人だと気持ち的にもマンネリ的にも毎日は大変なので週末だけになった。エロゲーは声優さんが状況を説明しながら声を出しているので実際とは違う演技だとういうのは分かっていたが、AVもそうだというのは意外だった。心残りなのは、風俗に行っておけば良かった事だろうか。プロの女性のサービスってどんななんだろうか。

結婚式のお食事会の料理は今まで食べたことがないほど豪華で、フカヒレのスープはサンマぐらいはあるフカヒレが二枚も入っていた。せっかくなのでスマホで写真に撮りたかったが、さすがに自制した。でっかいエビだかロブスターだかの盛り付けも凝っていて、いかにも、高級そうな雰囲気を醸し出していた。本当に惜しい。

これまで彼女とは毎週、いろんなところに出かけていろんなものを食べた。念願の貸切風呂がある温泉宿に泊まったり、クリスマスや誕生日にプレゼントを送ったりした。意外と楽しかったのは、結婚指輪選びと式場準備。普段、会話することのない若くてキレイな女性とお話しできたのは思わぬ収穫だった。指輪はこれまでしたことがなかったので、サイズを測ったり、お試しでハメた指輪が抜けなくなって女性に外してもらったりした。指輪のブランドは聞いたことのあるものから、知らないものまで沢山あるが、有名で高級なものほど店員さんの平均年齢が上がるので、デパート中に出店しているお店がいい気がする。結婚式の準備は何でっていうくらい何度も打ち合わせした。幸い受け持ちの女性は20代くらいのキレイな女性だった。一回、2時間くらい誰を呼ぶかや席順、ブーケのデザインなんかを決めた。仕事の会議もこういう女性が一人でもいれば大分雰囲気が違うと思うが、実際は男ばかりでむさ苦しいことこの上ない。お食事会での進行で、最初の挨拶と最後の挨拶をやれと言われてしまった。挨拶を全てなしにできないか、または、新婦に代わってもらえないかなどできるだけ抵抗したがダメだった。最後の方は、「何言ってんだコイツは」みたいな呆れた目でプランナーさんに見られてしまった。女性、特にキレイな女性に嫌われるのは本意ではないので、止むを得ず挨拶をすることになった。

お食事会も新郎の挨拶で最後だった。「〜花子さん(注意:小川さんのこと)のお義父さんとお義母さん、彼女は私が必ず幸せにします。お父さん、お母さん、今まで育ててくれてありがとうございました。」と前日にネットで見つけた例文をアレンジして作って丸暗記した挨拶の言葉を話し終わるとお母さんが泣いていた。向こうのお義母さんは終始、ニコニコしていて対照的だった。この年、初めて小川さんを実家に連れて行って両親に紹介した。今まで浮ついた話のひとつすら皆無で自分の結婚は諦めていた両親は本当に驚いたと思う。最初に付き合っている女性がいる事を話したときは半信半疑だったんじゃないだろうか。でも実際に会ったら分かってくれたと思う。馴れ初めを聞かれたら正直に婚活イベントで会ったと答えるか、それとも共通の友人の紹介とごまかすか迷ったが、何も聞かれなかった。その代わり、彼女の仕事とか住んでいるとことかを質問したぐらいで、ほとんどは歓迎してくれた。そう言えば、彼女の実家に挨拶に行った時も、お義父さんから「お前みたいな何処の馬の骨かわからんやつに娘はやれん」みたいに言われないか心配でビクビクして挨拶に行ったら、どちらも大変気さくなご両親で楽しく食事して終わった。普通、こういうものなんだろうか。自分は知らない間にアニメに毒されていたらしい。なお、アニメは今でも普通に観ているが、小川さんからは何も言われていない。小川さんはジブリピクサーの映画は観るがそれ以外のアニメは観ない。アニメを見ている時に隣を見たら熟睡していた。彼女はバラエティやドラマが好きだが自分は観ないので、ネットをしてるか本を読んでいる。そして、「子供ができたらオタクにはしない」と言っていた。俺はスポーツ全般が苦手だしアニメやゲームの環境が充実してるので、子供ができたらオタク以外の人生を歩むのは難しいんじゃないだろうか。

訳あってハネムーンには行かなかった。後日、市役所に戸籍を取り行った。以前に戸籍を見た時は両親の名前があったが、今は「佐藤 太郎」の名前と妻と区分された「花子」の名前が書かれていた。ようやく結婚した事を実感できた。物心ついてから何十年も願いながら無理だと諦めていたことをようやくやり遂げた達成感と安心感が心に湧き上がってきた。

(最終話 おわり)

 

最終話 はじめてのウェディング(その2)

(はじめての東京ディズニー・シー)
3ヶ月後、アールズの酒造見学で出会った女性、小川さんとディズニーシーに来ていた。その日は平日だったが、休日出勤の代休日で仕事が休みだったので小川さんに休暇を合わせてもらいデート出かけることにしたのだ。
アトラクションの入り口にはロープで長くてジグザグの「道」が作られていたがどれも無人のだった。小川さんはこれまで何度もディズニーランドに来た事があるそうだが、平日に来たのは初めてだったので、感動していた。俺は何十メートルもの行列を想像して休日には絶対来ないぞと勝手に誓った。

あの3日続いたイベントの翌週以降に、3人の女性とそれぞれ食事をした。3人とも好感触でその次も誘えば来てくれそうだったが、結局、小川さんだけ誘った。
小川さんは背が小さく少しふっくらとしていて、帽子が好きみたいで、麦わら帽子とかニットとか毎回違う種類の帽子をかぶっていた。ちなみに自分は帽子なんて一つも持っていない。
2人で最初に会った時の印象は良い意味で「フツウ」だった。特に美人でもブスでもない、ちょっとおっとりした雰囲気の女性だった。しばらく話をして、変だな〜と思ったのは、会話がズレても、途切れても、「フツウ」がずっと続いていたことだった。他の女性と話をしていて、何か変なこと言ったら、怪訝な顔をされて「何コイツ訳わかんない。変な奴。」みたいな顔をされるし、話が途切れたら、何か気まずい雰囲気になるが、小川さんの場合、まったくそういう気配がなかった。たとえは、居酒屋さんで奇数個の料理が出てきたら、普通は気を使い合って「お見合い」になると思う。でも、小川さんとの場合、食べたい人が食べるみたいなことがフツウにできた。別に早い者勝ちじゃないので、「これ貰っていい?」「どうぞ」とか「これ食べていいよ」「じゃあ、貰うね」くらいのやり取りはあるが、そういうのをまったく気兼ねなくできた。それが小川さんの人柄なのか、自分との相性からなのかは、よく分からなかった。彼女が何かに似ているなぁと考えて思い浮かんだのは、七つの大罪のホークだった。

 

七つの大罪(13) (講談社コミックス)

七つの大罪(13) (講談社コミックス)

 

↑表紙右側のブタが「ホーク」 

 

ホークは言葉を話すブタなのだけど、決して善人(ブタだし)じゃあない。どちらかと言えば、小悪人で、水戸黄門でいうハチベエ的な立ち位置だと思うけど、愛されキャラだと思う。それは、自分に正直な俺様キャラでウラオモテがないからじゃないだろうか。小川さんもウラオモテがないように見える。自分は婚活で会った女性から何度も真面目と言われたことがあるし、会社の同僚からは、クソ真面目とかマイペースと言われるので、実際そうなのだろう。だからなのか、イエス・ノーをハッキリ言ってもらったほうが楽だ。大概の女性は正直じゃないし難しいので疲れる。

それから毎週末、小川さんと色んな場所に行ってデートしたが、このフツウさというか自然さは変わらなかった。自分は極度の方向音痴で、スマホの地図を見ながら目的と反対の方向に歩いていることがよくあるが、彼女は特に気にしていないみたいだった。カサをお店に忘れて取りに戻った時も同じ。
彼女はよく「自分は気が利かない」とこぼしていた。最初、何でそんなことを言うのか分からなかったが、彼女が以前付き合っていた人がよく怒鳴る人だったのが原因らしい。その人が彼女に求める「常識」のレベルが高く、そんなことは言われなくてもやって当然、という態度だったらしい。自分も気が効く方ではないし、頼んでもないことをやって貰おうと考えるのは傲慢だと思う。それに怒鳴るのも、怒鳴られるのも嫌いだ。
つまり、自分は彼女に変な期待はしないし、彼女も自分に対してそうなので、たぶん、お互いが楽なのかも知れない。彼女はドジっ子属性を持っていて、小さいトラブルは日常茶飯事だった。喫茶店でコーヒーを頼んで、ミルクを入れすぎて溢れたり、道を歩いていて転んだりした。囲炉裏で炉端焼きが食べられるお店に行った時に、野菜の中に山芋があって、彼女は間違いなく落とすに違いないと思って見ていたら、案の定、「私、こういうのはすぐ落とすから注意しないと、、、あっ!」と言いながら囲炉裏の灰の中に山芋を落とした。あまりにマンガみたいな展開で、スゴイなと思いながら自分の山芋を半分こして食べた。その帰り道、前の彼氏はさっきみたいなことがあるとすぐ機嫌が悪くなって1日気まずくなると言っていた。それは多分、ドジっ子と怒りんぼという二人の相性は最悪だったんじゃないかと思った。
これまでに、スカイツリーみたいな定番の観光地やジョイポリスでも楽しめたので、個人的に前から行きたいと思っていたディズニーランドに行くことにした。ディズニーランドってテレビCMはよくやってるし、今世代の日本人なら一度は行ったことがある場所とい感じがする。
でも、遊園地なのでさすがに一人では行けないし友達も彼女もいないので、ずっと気になっていたが行けないでいた。

小川さんの希望でランドではなくシーになったが、自分には違いがわからなかったので、どっちでも良かった。
最初、ディズニー仕様の電車を見て、ちょっと驚いた。カネかけてるなー、という印象。中に入ってからは、まあ、手の込んだでっかい遊園地に見えた。
小川さんはジェットコースター系はダメなので、主に幼児向けのアトラクションに乗ったが、久しぶりの遊園地は楽しかった。空いてたから並ばなくて済んだのも良かったと思う。
そこは、数年前まで、1Kのアパートでエロゲーをするしか楽しみのなかった自分からすれば、そこままぎれもなく夢の国だった。

最終話 はじめてのウェディング(その1)

モテキ?!)
その週は祝日があったので、いつもより多く予定を入れた。丁度、上手くイベント開催日が重ならなかったこともあって、アールズ、シングル、アエルラとイベントを3日続けて登録できた。

初日はアールズで酒蔵見学のイベントだった。子供の時から工場見学は好きだったのとお酒を試飲できることが楽しみにしていた。
しかし残念なことに見学した時期にはお酒を作っていなかったので無人のお酒造りの現場の見学することしかできなかった。やはり、工場見学は実際に材料が様々な工程を経て完成に近づいていくのを観察できるのが醍醐味なので言葉でアレコレ言われてもちっとも面白くなかった。
ただ、お酒の試飲は出来た。おちょこみたいな使い捨てのコップに一杯ずつ2種類のお酒を飲んだが、どちらもイマイチだった。原酒とか純米酒とか言われても味では区別がつきそうにない。
見学した後は併設されている居酒屋さんでみんなで二次会となった。男性も女性もお酒が好きな参加者が多かったのか、みんなどんどんお酒を注文していた。人気だったのは3種類のお酒を飲み比べできる、飲み比べセット。自分も飲んでみたが、その中の一つがワインみたいで美味しかったので、帰りに買って帰ることにした。
最後にメアド交換をしてお開きになった。残念なこともあったけど、美味しいお酒が飲めたのでヨシとしよう。
その日のうちに交換したメアド宛に食事に行きましょうメールを出したが、ほぼ全滅した。一人だけ返事が返ってきたので再来週に会うことになった。こういうやり取りにはすっかり慣れてしまい、作業的にできるようになったが、これはこれで良くない気もする。

翌日はシングル。ここは会費が安いが参加者が少なく、またドタキャン率も高く、イベント開始直前にさらに会費が値下げされることもあった。そのせいか男女共に質が低い気がする。それでも40才以上でも参加できる貴重なイベントなので時間があれば参加していた。
しかし、その日はちょっと違っていた。座っていても分かるほど背の高い女性がいた。学生時代はバスケかバレーボールをしていたと誰もが考えそうなことを思ったが、雰囲気は宝ジェンヌだった。その宝ジェンヌさんが回転ずしの後のフリータイムに、なんと自分のところまで来てくれたので話をした。フリータイムで女性の方から話しかけてくれるなんて、遠坂さん以来なんじゃないだろうか。ジェンヌさんは京アニの水泳のアニメのファンだそうで、いろいろ話をしてくれた。話の内容はさっぱりだったが、ファンなのはよく分かった。コスプレもしている様なことを言っていた。やっぱり男役なんだろうか。結局、いつも通りの口下手でフリータイムでは自分の話はあまりできなかったが、そのジェンヌさんとカップルになれた。久しぶりのカップル成立だったので、正直嬉しかった。その後、喫茶店で話をしようと誘ったが、約束があるそうで、断られてしまった。約束があると言われたら仕方がないので、メアドを交換して別れた。なんか嫌な予感がした。その日のうちに、今度、食事に行きましょうとお誘いのメールを送った。


最後はアエルラ。いつもの様に回転ずしで挨拶してフリータイムになった時、1人の女性参加者が向こうからこっちに来て「お話、いいですか?」と声をかけてきた。一も二もなく頷いて話をした。アエルラの場合、最初のフリータイムは女性から男性に声を掛けるルールになっているのだが、いつもは自分のところには誰も来てくれないので、キョロキョロしてる女性を捕まえて話をしていた。女性から声をかけてきてくれたのは遠坂さんぐらいだった。
今回、声をかけてくれたのは、肩まである黒いストレートヘアで、花柄のワンピースに白いカーディガンを着た大人しそうな女性だった。
オタク婚活なので、当たり障りのないジブリの話や好きなマンガの話をした。彼女は自転車のマンガにハマっているらしい。ちょっと興味が湧いたのでKindleにあれば読んでみることにした。その後、この女性とカップルになる事ができ、来週、食事に行く約束をした。