独身アラフォー非モテ男の婚活日誌

友達なし彼女なしのアラフォー非モテ男による婚活活動日誌

追伸 童貞問題は非モテ問題

サトータロー役の辺野々々・ローロ・茂平次(へのへの  ろーろ  もへじ)です。

 

読んでいていろいろ考えてしまった記事があったので、思ったことを書き出してみました。

 

男性は童貞を気にしすぎなのか

anond.hatelabo.jp

 

この女性の言いたいことは分かります。

男性が女性とエッチをする上で童貞である事に引け目を感じているようだが、女性は童貞かどうかは気にしていない。だから、安心して女性と付き合っていいよという話だと思います。

 

しかし、少なくとも私の事に当てはめるならこの女性の考えはまったく間違っています。もし童貞問題が単なる女性とのエッチの経験の有無だけであるなら、お金で解決できます。

本当の問題は、自分の出生と人生とプライドに関わる非常に切実な問題であり、解決が絶望的に困難なため問題になっています。男性の思い込みとか、そんな安易な問題ではありません。

 

 

どういう人が童貞のまま残るのか

大前提として、素敵な人は童貞でも素敵。キモい人は非童貞でもキモい。これは揺るぎない。

この女性はどういう男性が童貞のまま歳を重ねるかを考えたことがあるのでしょうか。

当然の話ですが、幼少期の男性は全て童貞です。思春期を迎え成人するにつれて多くの男性は経験を積んで童貞を卒業していきます。

しかし、いつまでも童貞のままの人達もいるわけです。理由は女性が童貞を差別しているせいでも、男性が童貞に引け目を感じているわけでもなく、世の中の女性がキモい人と付き合わないからです。

極論するなら、世の中の女性がキモい男性と付き合うようになれば、なにかの理由で男性が童貞のままだとしても童貞問題は解決します。それは童貞であることが問題で無くなるためです。

たとえエッチがなくてもキモい男性に彼女ができて結婚する事になれば男性本人も周りの人達も童貞かどうかなど気にしなくなります。

 

 

非モテ問題

この問題の本質は、男性の非モテ問題なのです。生まれ持った外見、育った環境、社会情勢により追い込まれた今の自分が女性からキモいと判定されて、まともに話すらできない。話もできないから告白しても振られるに決まっているからデートもできない。キスやエッチなんて夢のまた夢。だから一生、童貞のまま。「大概の女は童貞/非童貞かはどうでもいい」って女性が思っていても、女性がキモい自分と付き合ってくれないなら意味がないのです。

 

たとえキモくても童貞なんてお金で捨てられる。そうしないのは、お金でしか童貞を捨てられない自分を認めるのが嫌だからです。ファースト・キスの相手は?初体験の相手は?お金を出せば誰でも相手をしてくれる女性。そこまでするなら童貞のままでいい。そうやって先送りしてきた結果が今の自分。

 

もしかしたら運命の出会いがあるかもと夢見たことは数知れず。でも女の子が空から降ってくることはなかったし、彼女候補の女の子が訪ねてくることもなかったし、告白されることもなかった。当然、バレンタインデーのチョコを貰ったこともない。街中でキレイな女性に声をかけられて、危なく何十万円もする絵を買わされそうになったり、旅行券が割安で買える会員に勧誘されたことはあったけど、買わないと断り続けたらどれも最後は罵られて追い出される。

 

この状況から抜け出せるかも知れない方法は分かっています。お見合いや結婚相談所に登録すれば、もしかしたら結婚できるかも知れない。でも、遠い地方に住んでいる両親にお見合いを頼むのは情けないから嫌。結婚相談所も自分はモテないから誰かこんな自分でもいいと言ってくれる人を紹介してくださいと言っているようで嫌。やっぱり、お金でこういう恋愛ごとを解決するのは嫌。できれば、朝、すれ違う人から告白されるとか、職場の人から誘われるとかのような、自然な出会いがいい。

しかし、これまでの40年の人生でそんなことは一度もなかったし、たぶん今後の40年もないだろう。そもそも職場に年頃の女性なんていない。

 

 

自分の選択

自分の場合は、ネットの婚活サービスを利用することにしました。

ネットのサービスを利用することや知らない人に会うことは最初はとても不安でした。それでもやめなかったのは自分の将来に対する不安、恐れ、恐怖があったからです。30代も後半になるといろいろな面で老化を感じ始めます。分かりやすいのは頭髪が薄くなったり額が後退することなんかですが、こういうのは最初はショックなのですがそのうち気にならなくなります。

問題なのは気力の衰えです。集中力が続かなくなり、昔は時間を忘れて熱中できたことができなくなります。生きていても楽しくなくなる、面白くなくなるんです。自分だけかもしれませんが。実は学生時代は古本屋で働きたいと考えていました。好きな本に囲まれて毎日本を読んでいればいいなんて、なんて幸せなんだろうと思っていたんです。しかし、今、そういう生活は続けるのは無理だと思うようになりました。今でも本は好きですが、毎日本ばかりは耐えられないでしょう。たぶん、これから年をとると、似たようなことが増えていくんだと思います。実際、積み本、積みゲーが増えてきていますし。自分から本とゲームがなくなったら何も残らないと思って急に怖くなりました。

 

あと、東京に来てからかれこれ20年近く経ちますが、これまでは会社の往復と秋葉原くらいしか行ったことがありませんでした。後は実家に帰るために羽田空港に行ったくらい。改めて考えてみると、子供の頃は恐竜が好きだったこともあって科学博物館に行ってみたいと思っていました。あとはスカイツリーに登って夜景を見てみたかった。テレビでしか見たことのない浅草や皇居にも行ってみたいと思っていました。

 

この後、一人で楽しみもなく生きるだけなら、最後に婚活したり東京観光したりしてみるのも悪くないかと思い、とりあえず婚活してみることにしました。上手くいけば、遊園地でデートができるかもしれないし。

 

 

非モテにとっての婚活

非モテにとっての婚活は修羅の道です。出会って、連絡先を教えてもらい、お誘いして、断られる。これの繰り返し。何度も婚活パーティーに参加してるのにカップルになれない。理由は「自分がキモい人」だからなんだろうけど、顔は変えられない。鼻毛を切ってモテるようになるなら、いくらでも切る。

 

自分が挨拶すると女性が野良犬に噛まれたみたいに露骨に嫌な顔をしたり残念そうな顔をすることも少なくなかったから、こんなキモい自分はいない方がいいのではと何度も何度も思いました。

周りで旅行やドライブの話で盛り上がっても、旅行なんて修学旅行くらいしか行ったことがないし、車もない自分は話に参加できませんでした。

ひたすら断られ続けるから、惨めだし情けないし悲しくなります。やっぱり、自分はこのままずっと童貞なのかと将来を悲観したりもします。これまでなにも悪いことはせずに、どちらかといえば、真面目に生きてきた方だし、学校の成績もどちらかと言えば普通より良いくらいだったのに何でこんな辛い目にあわなければならないのかと悩んだりもします。

 

 

最後に

キモいおっさんも精いっぱい生きているんです。キモいおっさんでも婚活してるなら自分の未来を切り開こうと一所懸命頑張っているのです。それは女性からの「キモい」の一言で頓挫しかねないとても繊細なものです。

 

だから、婚活中の女性はキモいおっさんを見てもあんまり無下(むげ)に扱わずに、できるだけ優しくしてもらえたらありがたいと思います。