追伸 なぜ親戚のおばさんは「結婚しなければならない」と言うのか
サトータロー役の辺野々々・ローロ・茂平次(へのへの ろーろ もへじ)です。
独身男女はアラサーくらいになると両親や親戚から、「結婚は?」と言われることが増えてきます。これまでの「彼女(彼氏)は?」からのレベルアップです。
こういう詮索と催促、お説教についてムカつくとう率直な感想がはてブに上がっていました。
どうして結婚しなきゃいけないの?どうして子供を作らなきゃいけないの?どうして・・・
http://5656neet.hateblo.jp/entry/20170603/1496490174
昔からあるこれらのやり取りについて思うことを書いてみたいと思います。
まず大前提として、現代日本において結婚は当事者同士の同意のみによってなされると法律で決まっているので、親戚でも肉親でも他人が決めることはできません。
言う方も言われる方もそれは分かっているからこそ、あれこれ言ったり言われたりしてるので、本人が決めること、という至極もっともな意見は答えにはなりません。
では、なぜ親戚は他人の結婚に口を出してくるのでしょうか。
私は他人の結婚に口を出したことがないのですし、この親戚おばさんの頭の中は分かりません。でも、私のアラフォーの親戚が「今彼女(彼氏)はいないし、一生、独身で生きていくよ。」と言ったとしたら、言っておきたいことを書いてみようと思います。
結論から言うと、結婚するかどうはどうでもいいんです。これは本人がどう生きて行くか、周りの人達に迷惑をかけずに生きていけるかという問題です。
20代までは老化について実感を伴って考えたことのある人はほとんどいないと思います。せいぜい、白髪があったとか、肌が10代とは違うとかその程度だと思います。
私が一番強く感じる老化現象は気持ちの問題、頑張れなくなったことです。
10代の頃まではどんなにくだらない事でも、面白いと思う事なら後先考えずに夢中で取り組めました。徹夜で本を読んだりゲームをするのも平気でした。
でも歳を重ねるたびに、何も考えずに頑張る、時間の経つのも忘れて夢中になるということが、できなくなってきました。
同時に以前は考える必要すら感じなかった「自分は何のために生きているのか?」「生きる目的や生き甲斐は何だろう?」「自分がいなくなっても誰も困らないんじゃないか」という疑問が頭をよぎり、それがだんだん大きくなっていきました。
また、普通の老化現象も起きてきます。頭はより一層薄くなるし、胸毛や鼻毛、イン毛まで身体中の毛に白髪が混ざるし、体は丸くなって体力は落ちていきます。
たとえ小さなことでも今までできていたことが一つずつできなくなり、気持ちの弱さの相乗効果でより一層落ち込みます。
普通に働いて生活することというのは実は結構辛いことだと思います。でも、40代、50代になるとその難易度がかさ上げされます。身体が20代のように動かないということより、気持ちの衰えの方が辛い気がします。頑張りが効かなくなります。
そういう時に、守るもの、頼れる人がいるとだいぶ違うと思います。別に結婚はしてなくても一緒に人生を歩める人なら年令も性別も戸籍も関係ないでしょう。
また、親戚の間で借金を抱えた独身の叔父さんの話が問題になります。元エントリの親戚さんもこういう話が身近にあって、もし結婚していれば借金をしない生活ができたはずだと考えたのかもしれません。
人は生まれた時から死の病に冒されているという話を聞いたことがあります。ある日突然ポックリと往くのではなく何十年もかけて徐々に衰える老(おい)という病にです。
それを実感するのは30代以降。一人で立ち向かうのは難しい病にこれまで多くの人は信頼できるパートナーと力を合わせて上手に付き合ってきました。
現代はいろいろ便利になりすぎたせいかあまりパートナーの必要性を感じにくくなりましたが、やっぱり信頼できるパートナーがいた方が生きやすいと思います。
ここでちょっと問題になるのが、このパートナーを見つけやすい年代が20代のため必要性を感じる時にはパートナーを見つけづらくなっていることです。
たぶん、元エントリの親戚のおばさんもブログ主さんを心配して言ってくれているんでしょうが、言い方、話し方が絶望的に酷いので全く伝わっていません。
ブログ主さんもこういう話を二度として欲しくないなら、自分が将来についてしっかり考えていて親戚にも他人にも迷惑はかけないと言うといいと思います。
たとえば、病気や事故で入院した時に面倒を見てくれるパートナーがいるとか、失明でこれまで人生をかけた夢が断たれ人生に絶望している時に親身になって元気付けてくれる仲間がいるとか。
だから結婚しなくても大丈夫、何も心配しなくていいとおばさんに言えば、少なくとも結婚話をしてくることはないでしょう。
結婚は自分には一生守っていくパートナーがいることを世の中に表明する無料で便利なツールです。
それを使うか使わないかは当人達が決めることで他人がとやかく言うことではないでしょう。
より本質的で大事なことは当人が気力体力共に衰えていく人生をどう生きていくのかということです。
勉強も仕事もできないし彼女も友人もいない非モテの私は、昔は一人で生きていくつもりでしたが、2年間の婚活で幸運にもパートナーを見つけることができました。
できることなら、多くの人に後悔のない人生を送って欲しいと思います。
⬛️関連
「結婚はエラい、子供がいればもっとエライ」と思う人へ...4ページのマンガが話題
http://m.huffpost.com/jp/entry/16941666
今の時代に女が結婚する意味って?(追記)
http://anond.hatelabo.jp/20170602214735