独身アラフォー非モテ男の婚活日誌

友達なし彼女なしのアラフォー非モテ男による婚活活動日誌

最終話 はじめてのウェディング(その1)

モテキ?!)
その週は祝日があったので、いつもより多く予定を入れた。丁度、上手くイベント開催日が重ならなかったこともあって、アールズ、シングル、アエルラとイベントを3日続けて登録できた。

初日はアールズで酒蔵見学のイベントだった。子供の時から工場見学は好きだったのとお酒を試飲できることが楽しみにしていた。
しかし残念なことに見学した時期にはお酒を作っていなかったので無人のお酒造りの現場の見学することしかできなかった。やはり、工場見学は実際に材料が様々な工程を経て完成に近づいていくのを観察できるのが醍醐味なので言葉でアレコレ言われてもちっとも面白くなかった。
ただ、お酒の試飲は出来た。おちょこみたいな使い捨てのコップに一杯ずつ2種類のお酒を飲んだが、どちらもイマイチだった。原酒とか純米酒とか言われても味では区別がつきそうにない。
見学した後は併設されている居酒屋さんでみんなで二次会となった。男性も女性もお酒が好きな参加者が多かったのか、みんなどんどんお酒を注文していた。人気だったのは3種類のお酒を飲み比べできる、飲み比べセット。自分も飲んでみたが、その中の一つがワインみたいで美味しかったので、帰りに買って帰ることにした。
最後にメアド交換をしてお開きになった。残念なこともあったけど、美味しいお酒が飲めたのでヨシとしよう。
その日のうちに交換したメアド宛に食事に行きましょうメールを出したが、ほぼ全滅した。一人だけ返事が返ってきたので再来週に会うことになった。こういうやり取りにはすっかり慣れてしまい、作業的にできるようになったが、これはこれで良くない気もする。

翌日はシングル。ここは会費が安いが参加者が少なく、またドタキャン率も高く、イベント開始直前にさらに会費が値下げされることもあった。そのせいか男女共に質が低い気がする。それでも40才以上でも参加できる貴重なイベントなので時間があれば参加していた。
しかし、その日はちょっと違っていた。座っていても分かるほど背の高い女性がいた。学生時代はバスケかバレーボールをしていたと誰もが考えそうなことを思ったが、雰囲気は宝ジェンヌだった。その宝ジェンヌさんが回転ずしの後のフリータイムに、なんと自分のところまで来てくれたので話をした。フリータイムで女性の方から話しかけてくれるなんて、遠坂さん以来なんじゃないだろうか。ジェンヌさんは京アニの水泳のアニメのファンだそうで、いろいろ話をしてくれた。話の内容はさっぱりだったが、ファンなのはよく分かった。コスプレもしている様なことを言っていた。やっぱり男役なんだろうか。結局、いつも通りの口下手でフリータイムでは自分の話はあまりできなかったが、そのジェンヌさんとカップルになれた。久しぶりのカップル成立だったので、正直嬉しかった。その後、喫茶店で話をしようと誘ったが、約束があるそうで、断られてしまった。約束があると言われたら仕方がないので、メアドを交換して別れた。なんか嫌な予感がした。その日のうちに、今度、食事に行きましょうとお誘いのメールを送った。


最後はアエルラ。いつもの様に回転ずしで挨拶してフリータイムになった時、1人の女性参加者が向こうからこっちに来て「お話、いいですか?」と声をかけてきた。一も二もなく頷いて話をした。アエルラの場合、最初のフリータイムは女性から男性に声を掛けるルールになっているのだが、いつもは自分のところには誰も来てくれないので、キョロキョロしてる女性を捕まえて話をしていた。女性から声をかけてきてくれたのは遠坂さんぐらいだった。
今回、声をかけてくれたのは、肩まである黒いストレートヘアで、花柄のワンピースに白いカーディガンを着た大人しそうな女性だった。
オタク婚活なので、当たり障りのないジブリの話や好きなマンガの話をした。彼女は自転車のマンガにハマっているらしい。ちょっと興味が湧いたのでKindleにあれば読んでみることにした。その後、この女性とカップルになる事ができ、来週、食事に行く約束をした。