独身アラフォー非モテ男の婚活日誌

友達なし彼女なしのアラフォー非モテ男による婚活活動日誌

第十話 はじめてのオタク婚活パーティー(その4)

何分か後にアプローチシートが配られはじめた。最初に話した女性は凄い人気で机の上に重ねたアプローチシートが10センチ以上ありそうだった。一方、自分の分は未だなし。周りを見渡すと誰もが一枚は受け取っているようなのだが、自分だけまだ一枚も貰えていない。さっきの女性はさらに枚数を増やしているようだった。その札束みたいなカードの束と彼女自身のメモを見比べて何やら納得した感じで頷いていた。そして結局、自分はたったの一枚もアプローチシートを貰えなかった。まあ、初めての参加だし仕方がないと、自分を納得させようとしたが、内心の動揺は抑えきれなかった。年収はちゃんと書いたし、決して低い金額ではなかったハズだ。それどころかたぶん平均よりだいぶ高かったハズだ。やっぱり2ちゃんねる情報は当てにならなかったのか。女性はそんなに男性の年収は気にしないんだろか。それとも年収のプラス分を帳消しにするほど顔面偏差値が低いのか。やっぱり男も顔なのか。オタク婚活は通常の婚活に比べるとカップル率がかなり高いというネットニュースがあったがそれも当てにならないんだろか。普通の婚活もダメ、オタク婚活もダメなら俺はいったいどうしたらいいんだろうか。いや、いや、いや。まだ婚活パーティーは終わったわけじゃない。まだ3回のフリータイムが残っている。カップル成立最優先でアプローチすればまだ望みはあるハズだ。こういう時は、あまり人気のなさそうな女性をターゲットに選ぼう。