独身アラフォー非モテ男の婚活日誌

友達なし彼女なしのアラフォー非モテ男による婚活活動日誌

第十話 はじめてのオタク婚活パーティー(その3)

時間になると司会の人からイベント内容の説明があった。向かいの異性とプロフィールシートを交換して話をして3分たったら男性が時計回りに隣のテーブルに移る。それを全員と話ができるまで繰り返すとのこと。なんだかかなり忙しそうだ。そして開始の合図で、一斉に会話が始まった。自分は相手がいないので周りを見ていた。みんな、ものすごい勢いで話し続けているが何を話してるんだろうか。それにしても、女性は綺麗な人とか可愛い人が結構いる。別にこんな所に来なくてもいくらでも恋人ができそうに見えるのになんで参加してるんだろう。
 
ボケーっとしてたら3分が経って懐かしいうる星やつらの音楽が聞こえてきた。これが席替えの音楽らしい。自分のプロフィールシートを持って隣の席に移動する。目の前の女性は長いウェーブのかかった髪に清楚な感じのワンピースを着たちょっとふっくらした可愛い感じの女性だった。「よろしくお願いします」と軽く挨拶してプロフィールシートを交換する。ざっと斜め読みすると、年齢は33才、マンガやアニメは知らないタイトルばかりで、ゲームはモンハン、好きな食べ物はパスタだった。困った。プロフィールシートがあっても共通の話題が見つからない。プロフィールシートを見たまましばらく固まっていると向こうから話しかけてきた。
ナウシカいいですよね。テレビでもう何度もやってるのに、ついまた見ちゃいます。」
「そ、そうですよね。見ちゃいますよね。」
テレビないから本当は見れないけど。
「私、ジブリは好きで映画もよく観ますよ。」
「(一緒に観に行く友達がいないから)映画館では見たことないけど、行ってみたいですね。」
と言うか、アニメの映画を映画館で最後に観たのって小学校の時にお母さんに連れて行ってもらったガンダムが最後かも。
こっちからも話しかけてみることにした。
「モンハンってオンラインですか?、それともソロ?」
「本当はパーティー組んでやりたいんですけど、一緒にやってくれる人がいなくて…」
「僕もPS2のモンハンを友達と始めたんですけど、友達がやめたらつまんなくなってやらなくなっちゃいました。今度、一緒にやりましょうよ。」
「いいですね。やりましょう。」
とか、たどたどしいながらも話をしていたら、時間になったので、
「ありがとうございました。」とお礼を言って席を変わった。
 
そんな感じで次々と席替えをしながら19人(女性が一人遅刻したので話ができなかった)と話したが後半は訳が分からなくなって誰が誰だかさっぱり分かんなくなっていた。女性の番号と年齢、印象(◯、×、△)はかろうじてメモしてたのでそれをが全てだった。このメモを元にアプローチシートにアプローチしたい女性の番号を書いて司会の人に渡すとそれを相手の女性に届けてくれるらしい。最大3人まで。そんなケチケチしないで全部の女性に渡して欲しいものだ。自分は最初の女性とリクルートスーツを着た真面目そうな人とニコ動が趣味の年齢が近そうな女性にした。自分の容姿と年齢を考えて、あまり人気の高そうな女性は避けた。まずはカップルになることが最優先だ。