独身アラフォー非モテ男の婚活日誌

友達なし彼女なしのアラフォー非モテ男による婚活活動日誌

第八話 はじめてのデート(その1)

その後、木村さんとメールのやり取りで来週のお昼を一緒に食べることになった。ただ、一番聞きたかったことを聞けていなかった。それは「なんで自分なんかとデートしてくれるの?」という疑問。これをそのまま言うと、せっかくのデートが流れてしまいそうだったので、言わないでおいた。
 
さて、問題はレストランだ。女性を誘えるようなレストランの心当たりは全くない。料理はできないので外食はよくするが、ラーメン屋や蕎麦屋がほとんどで女性と行けるとは思えない。
 
そこで食べログを使う。普段はちょっと出かけた時に美味しいラーメン屋さんを探すのに使っているが、このアプリの検索オプションに「デート」という項目があるのだけは知っていた。知っていたけど使ったことはないし、使う時が来るとも思っていなかった。今、とうとう使う時が来たのだ。
ネットで検索すると最初のデートの食事はイタリアンがいいらしい。でもサイゼリヤはダメらしい。スパゲッティは好きだしサイゼリヤも美味しいと思うのだが、発言小町サイゼリヤに行った男性、もしくは連れて行かれた女性の記事が炎上していた。幸い、食べログの検索結果にサイゼリヤは出てこなかった。そこで、コース料理が1,500円で食べられるお店を見つけたので予約した。職場の飲み会以外でお店を予約したのははじめての経験だったので緊張してしまった。でも予約しないで行って満席で入れませんと言われたら、文字通り路頭に迷ってしまうだろう。それはマズイ。
 
木村さんにメールでお店の名前を伝えた。待ち合わせは予約した時間にお店の前に集まることにした。ちゃんとたどり着けるか心配だったので自分は少し早めに行くことにした。
 
デート前日、緊張で朝から胃が痛かった。仕事中も同僚に顔色が悪い、病気じゃないかと言われてしまった。初デートで緊張してとは言えず、大丈夫と答えて、その日は普通に仕事をして帰って寝た。しかし、やっぱり寝付けなかった。