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独身アラフォー非モテ男の婚活日誌

友達なし彼女なしのアラフォー非モテ男による婚活活動日誌

第六話 はじめての料理婚活(その2)

イベント当日。やっぱり、イベント会場に着くまでに少し迷ってしまった。スマホGPSがなかったらたどり着けなかったかもしれない。祐天寺は閑静な住宅街という雰囲気の場所で庭付きの家が並んでいた。最初に北海道の田舎から東京に出てきた時に住宅地を見てよく分からない違和感を感じたのを思い出した。東京の一軒家って庭が無いかほとんど無いから、住宅は土地にすし詰め状態で詰まってる。最初はそれがよく分からなかった。高そうな家は田舎みたいに無駄なというか贅沢な土地の使い方をしている。
 
それにしても人をあまり見かけない、と思ったら目の前の道路を綺麗な女性が横切って急ぎ足で歩いて行った。川原亜矢子似の美人でよそ行きの格好をしている。ああいう人が婚活イベントに来ればいいなと思ったが、イベント開始まで時間がなかったのでスマホとにらめっこしながら会場探しを続けた。
 
 
 
それから、3分くらいで会場に着くとすでに何人かが到着していてイスに座っていた。おぉ、さっきの美人もいる。しかし何であんなにキレイなのに婚活イベントなんかに参加しているんだろう。
 
開始時間になる頃には参加者は揃ったみたいだった。男性5人、女性6人。男が一人少ない。男が少ない分には全然オッケーだ。それだけ競争率が下がる訳だし。
 
 
 
最初に司会者の人からイベントの流れの説明があった。下ごしらえなんかの準備はお店の方がすでにやってくれているので、自分たちはすぐにソーセージ作りが始められること。ひき肉を腸に詰めてソーセージを作り、それを挟むためのパンを作って、パンにソーセージを挟んでホットドッグの出来上がりとのこと。ちょっとイメージが湧かないので、半分不安、半分楽しそうという感じだ。
 
 
 
実際の作業は男女ペアで行った。最初はソーセージ作りから。使う道具は3つだけ。長さ30センチくらいのパイプに蛇腹のように畳まれた腸とケーキの生クリームを絞るような容器に入ったひき肉。それからタコ糸。片方がひき肉容器の口と腸を押さえながら腸を少しづつ引き出していく。もう片方がひき肉を押し出す。丁度いい長さになったら切って、両端をタコ糸で結んで出来上がり。
 
 
 
ソーセージ用の腸はネットで買えるという話だったが、後日、ネットで探したが、イベントで見たのと同じものは見つからなかった。腸を自分でパイプに掛けるのはなかなか難しいと思う。途中で破れそうだ。
 
 
 
 
 
 
ラッキーなことに自分とペアになったのはさっきの美人さんだった。川原さんと呼ぼう。ひき肉を押し出すのは結構力がいるので自分が担当して、川原さんが押さえる作業を担当した。最初に「よろしくお願いします」と軽く挨拶したが普通にできたと思う。
 
自分で言うのもなんだが、結構、上手くソーセージが作れた気がする。他のペアは途中で穴が開いたりして3センチくらいのソーセージになったりしていたが、そういう失敗はなかった。丈夫な当たりの腸を引いたのかもしれない。途中で川原さんと作業を交代して用意していたひき肉を全部ソーセージに変えた。ただ、途中、川原さんが何か言った時によく聞いてなくて「え?」みたいな顔をしたら、明らかに残念な顔をしていた。なにかやってしまったかもしれない。
 
次は作ったソーセージを焼くのだが、これはお店の人がやってくれるそうだ。そして今度の作業はパン作りだ。作ってある記事をこねて、パンの形に整える。ただ、残念なことにペア交代になってしまった。川原さんとはちょっとの間、お別れだ。パン作りは先生の言う通りに何度か折って伸ばしてを繰り返したはずなのだが、自分のはちょっといびつな形になってしまった。まあ、仕方がない。パンを焼く作業もお店の人にやってもらった。最後にパンの切れ込みを入れて、そこにソーセージを挟んで、ホットドッグの出来上がり。