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独身アラフォー非モテ男の婚活日誌

友達なし彼女なしのアラフォー非モテ男による婚活活動日誌

第五話 婚活用の服を買いにデパートへ

RPG系のゲームで主人公の初期パラメータがランダムに決まるものがある。そういうのは大抵一番良い値になるまで何十回もやり直した。ここで低い値になったらゲーム中はそれをずっと引きずることになるから面倒くさかったがそのまま続けるのはまっぴらゴメンだった。

人の容姿も生まれた時から決まっている。そして普通は変えられない。事故や病気で悪くなることはあっても良くはならない。整形は怖いからできない。それでモテ人生と非モテ人生が決まってしまう。イケメンはオシャレに気を使ってよりモテるようになり、女子と遊んだ経験からさらにモテるようになる。ブサメンは女子に相手にされないか、嫌な思いしかしていないので恋愛ごとを避ける習慣がついて、オシャレや女子との話し方とかいろんなことの経験が持てない。男は顔じゃないと言うが、ブサメンはスタートラインにも立てないから、結局、中身も悪いままになってしまう。人生は本当に不公平だ。
 
とにかく、顔は変えられないが服装は変えられるので、今日は服を買いに行こう。オシャレな服がどこに売っているか分からなかったので都心のデパートに行くことにした。デパートは高そうなイメージがあったし、そもそも行く必要がなかったのもあるが、家族連れやカップルとかリア充民がひしめいていそうで、デパートには近づきたくなかった。しかし、婚活てリア充になるためと、勇気を振り絞ってデパートに入った。
 
男物の服専用の建物があったのでそこに入ったのだが、広すぎて婚活用の服がどこに売っているか分からなくて歩き回ってしまった。さすがに店員さんに婚活用の服の売っている場所は聞けなかった。お見合いならスーツでいいと思うが婚活は何を着ればいいんだ?しばらく探し回った結果、カジュアルコーナーがイメージに近いことが分かった。そこは、小さなお店ごとに区画が分かれていて、それぞれのお店でシャツとかズボン、靴、ハンカチなんかを売っていた。ただ、お店の名前は英語ではないアルファベットで書いてあって読めなかった。ふりがなすら無かったがみんな読めるんだろうか。後で調べたら、ポールスミスとかディーゼルという名前だった。何となく聞いたことがある。それにしても高い。なんでただのTシャツが一万円もするんだ?普通のシャツは1万7千円もするし。
いたるところに店員さんがいて、目が合うと「どうぞ広げて見ていただいて結構ですよ。」とか「色違いもございますよ」と声をかけてくる。静かに買い物をしたいのだがどうすればいいんだ?とりあえず、適当なシャツのサイズを見ると「2」と書いてある。えっと〜、なんでS、M、Lじゃないんだろう。サイズの変換表がどこかに貼ってないかとキョロキョロ見回してると店員さんが「何かお探しですか?」と声をかけてきたので、聞いてみることにした。
「サイズの2ってMとかいうとどのサイズになるんですか?」
「2が普通サイズですので、Mサイズになります。お客様ですとこちらのサイズでちょうど良いかと思いますが、試着なさいますか?」
「え、いや、結構です。いつもMサイズなので・・・。こちらを下さい。」
「ありがとうございます。では、少々お待ちください。」
その後、白い梱包袋に入れて紙袋に入れてと明らかに過剰包装していた。そんなのいらないから、その分安くして欲しいのが。その後、紙バッグを受け取ろうとしたら、
「出入り口までお持ちします。」
と言われて目が点になった。訳が分からない。昔、両親と旅館に泊まった時にホテルの人が荷物を部屋まで運んでくれたことがあったが、シャツ1枚入った紙バッグを数メートル持つことに何の意味があるんだろうか。断るのも変に思われたので、3メートルくらい歩いた後に、紙バッグを受け取った。デパートは難しい。
その後、ズボン(パンツと言うらしい。じゃあ、普通のパンツは何と言うんだろうか。) 17,000円とジャケット(スーツの上着と何が違うか疑問。) 30,000円と皮の靴 18,000円を買った。こんなに高額なのもを一度に買ったのって自作パソコン用のパーツを買った時以来かも。パソコンは大体高いパーツは分かっているから心構えができているが、今回はその場で値札を見て決めているので気持ち的にショックが大きい。後、スボンの丈直しで、予想外のことを言われた。
「いつ頃、お品物を引き取りに来られますか?」
(ん?、もしかして今日受け取れない?)
「今日、受け取りたいんですけど。」
「もちろん、今日でも構いませんよ。ただ、工場が混んでしまして多少お時間がかかりますが宜しいでしょうか?」
「何時頃になりますか?」
「2時間ぐらいあれば大丈夫かと思います。」
「・・・(こんなに時間がかかるなら最初にズボンを買っておけば良かった)」
「じゃあ、2時間後にまた来ます。」
その後、名前と電話番号が書かれた預かり証の写しを貰って一旦、店を出た。普通、ズボンの丈直しって番号札を貰って15分くらいで、出来上がるもんじゃないんだろうか。デパートはいろいろ勝手が違って戸惑う。
ズボンの受け取り時間まで時間があったので、バッグを買うことにした。婚活に来ている人のカバンは、ウエストポーチを肩からたすき掛けにしている人が結構いたので、今はああいうのが流行っているらしいのだ。ちなみに自分みたいにリュックサックの人は一人もいなかった。リュックサックは両手が使えるしたくさん入るし重い荷物も平気なので便利なのだが人気がないみたいだ。
バッグ売り場に行ってみると、たすき掛けバッグがいっぱいあった。どれも似たり寄ったりで何がいいか分からなかったので適当なのを選んで買った。16,000円。
その後、適当に歩き回って時間を潰してズボンを受け取って、晩御飯にラーメンを食べて帰った。ラーメンは麺屋海神。具はつくねのネギしかないシンプルなラーメンだが、濃厚でありならスッキリしたコクのあるスープと、コシのある麺が絶妙の塩ラーメン。今日も美味かった。もし彼女ができたら一緒に食べたいが、女の人ってラーメンを食べてるイメージがないなぁ。女の人って普段、何を食べてるんだろう。
 
しかし、今日だけで10万円も使ってしまった。婚活はお金がかかる。